ABOUTピッチ概要
新しい暮らしと働くを空き家から創造する、空き家活用株式会社です。
突然ですが、世界文化遺産である軍艦島をご存知でしょうか。大正5年に建築された、日本初の鉄筋コンクリート造りの高層集合住宅です。当時人口密度が一番高く最先端の街といわれていた、明治日本の産業革命の遺産ですが、今では誰も住んでいない廃墟になっています。軍艦島からの帰りの船で知人に「君たち不動産業界が、日本中にこの島を作ろうとしてるんやで。自覚あるか?」と言われたのですが、返す言葉がありませんでした。
現代においては、全国で空き家が急激に増加。2018年に約1千万戸の空き家は、2033年には2100万戸に増加すると言われています。日本の総世帯数は2019年をピークに減少するにも関わらず、です。
空き家が生まれる理由は、物件所有者が高齢化し、死亡、転居、施設入居などでいなくなった家に対し、とくに何の手当てもしないことです。とはいっても所有者は、そもそも相談相手がわからなかったり、不動産屋に対して不信感があったりで、ついつい空き家の扱いを先送りにしてしまう。つまり不動産業界と所有者のコミュニケーションがとれていない。そのため空き家を流通・利活用するためのスキームが必要なのです。
そこでわれわれ空き家活用株式会社は、全国に眠っている空き家・空き地すべてをデータベース化。「AKIDAS(アキダス)」を通して、不動産企業等に対して空き家情報を提供しています。
これがAKIDASの管理画面です。さまざまな条件で不動産を検索することができるようになっています。AKIDASのデータベースは、自社の調査員が、徒歩や自転車で空き家を調査して作成しています。
基本的にはSaaSモデルでご利用頂いているのですが、それに加え不動産業者との「パートナープラン」を用意。「空き家を買いたい」「リノベーションして販売したい」「民泊物件にしたい」などの不動産業界の要望を徹底サポートします。
また空き家に防犯カメラを設置したり見守り巡回をする無料空き家管理システム「AKIKAN」、空き家所有者と空き家の利用希望者(個人・企業)をマッチングするCtoBtoC事業も運営しています。
戸建て空き家は2033年には22.3兆円になると、空き家活用株式会社では推計。とても巨大な産業で、社会問題といえます。それゆえ行政や大学とも連携を強化。国土交通省の「地域の空き家・空き地等の利活用等に関するモデル事業」に採択され「日本空き家プロジェクト」を発足させたり、立命館大学と「空き家活用による地域のコミュニティ活性化のためのデザインマネジメント」に関する共同研究をスタートさせています。
KPIとしては「空き家情報件数」「法人クライアント数」「所有者利用者会員数」などを設定しており、順調に推移。今後は駐車場や空室率の高いアパート情報も収集、空き家所有者のコミュニティ形成、ダイレクトマーケティング力の強化を予定しています。
空き家活用株式会社は、「日本の空き家問題を解決すべく新たな市場を構築し、新しい「暮らし」と「働く」を創造するプラットフォーム・プロデュース企業」を目指しています。空き家という、日本の社会問題をビジネスチャンスに。どうぞAKIDASを応援してください。よろしくお願いします。