ABOUTピッチ概要
lute(ルーテ)の五十嵐です。よろしくお願いします。
luteは一見、音楽やサブカルチャー動画を、YouTubeやInstagramストーリーズに配信しているサービスにみえるかもしれません。しかしそれは手段のひとつであって、本当の目的は他にあります。その説明をするために、まずは私(編注:代表の五十嵐氏)の自己紹介をさせてください。
私はエイベックスの出身で、自分の父や祖父もレコード関係の仕事をしていました。祖父は歌謡曲をレコードというフォーマットで売っていて、父はJ-popをCDというフォーマットで売っていました。そう考えると、自分の場合はどんなフォーマットで何を売ればいいんだろう、という疑問が湧いてきたんです。
現在の音楽業界・レコード業界の課題をシンプルにお伝えすると「食えるアーティストが少ない」のです。父や祖父の時代はヒットを出すと、アーティストは一生遊べるお金を得られると言われていましたし、担当ディレクターもかなり稼ぐことができました。しかし最近は、人気アーティストといわれる方々でも、そこまで稼ぐことは難しいのが現状です。
データで見てみると、デビューする歌手は増えているのに、音楽ソフトの市場規模はピークの半分になっています。一方でライブなどの興行収入は増加傾向。つまり音源物を売るレコードビジネスは厳しい状況になっていますが、興行やアーティスト関連のアイテム販売は盛り上がっているのです。
もちろん音源物が間違っているわけではありませんが、音源物はアーティストにとってポートフォリオのひとつにしていかなくてはなりません。しかし日本のアーティストはCD・音源物だけで食べていこうという考えから、なかなかシフトできていないのが現状です。
他方でアメリカのアーティストをみてみると、マーチャンダイジングに力をいれているのがわかります。お酒のブランドやファッションブランドを作ったり、ヘッドホンブランドを売却したり、水を売っているアーティストもいます。このように日本のアーティストもマーチャンダイジングに注力していけば、もっと「食べられる」ようになっていくと、luteでは考えているのです。
とはいえマスメディアで有名になってものを売ればいいという、単純な話でもありません。今デジタルの世界ではより狭く・深く・早くというアクションが求められています。マスではなく特定ジャンルのニッチ層に向けて、エンゲージメントが高く、インスタントなコンテンツを出していかなければいけません。それを実施していくのがluteです。
luteのビジネスモデルは大きく2つ。まずは動画メディア。ここで冒頭の話に戻るのですが、まずわれわれは動画メディアとしての「lute」を持っています。そこにはアーティストがたくさん出演してくれて、ひとつのブランドになってきました。このメディアの世界観に共感をもっていただいたクライアントさまから広告の製作依頼をいただいて、マネタイズをしています。
今後はこの上に、アーティストのマーチャンダイジングを加えていきます。メディアで醸成したブランドを商品化し、物販で収益をあげていくのが2つめのビジネスモデルです。現在今春のローンチに向けて、ビール、漢方、スポーツバー、コスメなどを仕込んでいます。
アーティストのマーチャンダイジングを支援する、luteです。よろしくお願いします。