このプロジェクトについて

  • 1AIを使ったソフトウェアのテスト自動化ソリューション「Autify」

ABOUTピッチ概要

AIを用いたソフトウェアテストの自動化プラットフォーム「Autify」を紹介します。

 

 

 

まず皆さん、ソフトウェアの検証作業がどのようにされているかイメージが湧きますでしょうか。上図背景のように、人がExcelシートに書かれた検証項目を見ながら、「実際にユーザ登録できているか」「何月何日に確認した」といったチェックを延々とやっているのです。この作業は人手がかかるので、非常に高いコストがかかります。

 

グローバルベースでは73%の会社が、人手に大きく依存しているとの報告もあります。IT予算の3分の1を検証作業に投じているという驚くべきデータも存在。グローバルの市場規模で換算するとおよそ120兆円という計算になる超巨大市場です。

 

現代のソフトウェア開発は、アジャイルが大きな波となっています。市場の変化が激しい時代なので、ソフトウェアを小さく区切って素早く出すという開発サイクルの高速化が競争力の源泉になっているのです。グローバルでは92%がアジャイル開発を採用。特筆すべきは、この内71%が週1回以上ソフトウェアをリリースしたいと言っていることです。

 

しかし週1回リリースするとなると、人力の検証ではどう考えても間に合いません。テストのクラウドソーシングサービスもありますが、これも結局は人力でテストしているので、高速化にも限界があります。このような状況を鑑みるに、検証作業を自動化しなければいけない時代がやってきているのです。

 

オープンソースの無償フレームワークを使って、テストを自動化することも理論的には可能です。ただ問題は人材の絶望的な不足。ただでさえエンジニアの採用に苦労しているのに、テストの自動化に特化したエンジニアなんて、現実的に取れるわけがないのです。

 

仮に採用が上手くいき自動化できたとしても、今は変化が早くUIや仕様がすぐに変わっていく時代です。小さな変更でもテストを自動化したスクリプトは簡単に機能しなくなってしまいます。そのためメンテナンスコストが非常に高くなってしまうのです。

 

 

 

この問題を解決するのがAutify。AIを使ってテストを自動化します。大きな仕組みは以下の2つです。

 

まず1つ目に、ブラウザでの操作を記録します。これによりエンジニアでなくても簡単にテストシナリオを自動化できるのです。

 

2つ目に、AIがフロントエンドのソースコードの変化を見て、その変化に追随して自動的にテストスクリプトをアップデートします。そのためメンテナンスコストが圧倒的に下がるのです。

 

トラクションですが、3月にクローズドβ版をローンチし、早速3社から契約いただきました。そのうち2社は年間契約で、Autifyが取り組む課題解決が画期的であることが窺えます。

 

Autifyは私と山下の2名で創業した会社です。私は12年に渡って日本、シンガポール、サンフランシスコでソフトウェア開発に従事してきました。その中でソフトウェアのテストがグローバルでも大きな課題だということに気づいたのです。山下はもともとサイバーエージェントのエンジニアで、Node.jsのコントリビューターの1人でもあります。

 

 

 

AutifyはALCHEMIST ACCELERATOR(アルケミスト・アクセラレーター)というアメリカのトップアクセラレーターに、日本(人)として初めて合格。2019年1月にDemo Dayを行って卒業してきました。このネットワークも上手く活用しながら事業を拡大させていきます。

 

AIを用いたソフトウェアテスト自動化プラットフォーム「Autify」です。ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

オーティファイ株式会社 
近澤 良 氏

ソフトウェアエンジニアとして日本、シンガポール、米国にて10年以上ソフトウェア開発に従事。DeNAにてOSSゲームワークや、全米No.1となったソーシャルゲームの開発を行ったのち、シンガポールのVikiに入社し、プロダクトエンジニアとして製品開発をリード。その後サンフランシスコへ移住し、現地スタートアップに初期メンバーとして参画。2016年に退社しAutify, Incを米国にて創業。2019年1月米国トップアクセラレーターAlchemist Acceleratorを日本人として初めて卒業。

COMPANY会社概要

代表者
代表取締役 近澤 良
住 所
非公開
設立日
2016年9月
登壇月
2019年4月
URL
https://autify.com

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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