フレイ・スリーの石田と申します。よろしくお願いします。

私はもともと広告業界で、テレビCMなどの動画を手がけていました。インターネットの隆盛とともに、ネット動画の需要がどんどん出てきたのですが、テレビCMなら1本作るところを、ネット動画は100本1000シナリオ作らなければなりません。マーケティング的には正解なのですが、さすがに人力で対応するのはつらい。そこでこの課題をテクノロジーで解決しようと思い、フレイ・スリーを立ち上げました。

具体的には「1Roll（ワンロール）」という、動画作成管理配信SaaSを運営しています。1ROLLによってBtoC、BtoBを問わず既に20,000本以上の動画が生み出されました。

1Rollのポイントは、様々な業種・目的別に用意された1000種類のテンプレートです。指示に従いながらスマートフォンで動画を撮影すれば、あとは自動で編集され、1本のきちんとした動画になるという仕組み。プロのノウハウをテクノロジーによってとりまとめており、特許も取得済です。

実際にご利用いただいているお客様からは、ビジネスにしっかり貢献していると評価いただいています。たとえばECなら「コンバージョンが上がった」「ウェブから店舗への集客が2倍になった」という声をいただいていますし、求人媒体は「動画を付けて媒体の単価を上げ」ています。

1Rollは単に動画を作れるサービスというだけではなく、裏側のシステムも構築。動画マーケティングはどうしても、コストと制作するための時間が課題になりますし、変数が多いのでROIの検証が困難という課題があります。その点1Rollなら動画の管理・配信ができ、ヒートマップなどを用いた視聴解析も可能です。

現在取り組んでいるのはマーケティング・オートメーションやCRMとの連携です。これにより見込み客の情報と動画視聴による興味関心をデータとして連係し、顧客理解を深めるのです。例えばリード情報と1Rollをつないで、特定の見込み顧客が動画のどの部分を見ているのかという情報を可視化。これにAIを組み合わせて「こんな動画にすると、この顧客には当たるよ」というを1Rollのユーザに推奨していきます。

中長期的には広告媒体とも連携し、データを予測して最適化された動画を配信する、言わば広告版のNetflixのように1Rollをしていきたいと思っています。「テクノロジーで発信者も使用者も幸せな未来を」。1Rollを提供するフレイ・スリーでした。ご清聴ありがとうございました。