ABOUTピッチ概要
エピグノシステムの乾です。本日はAI手術室マネジメント・ソリューション「エピグノ」を紹介します。
まずエピグノシステムのメンバーです。私(編注:代表取締役社長CEOの乾氏)と共同創業者の志賀は慶應のビジネス・スクール邂逅。志賀は現役の麻酔科医で、以前から手術室のに関する課題を抱えていて、私もその課題感に共感し共同起業に至りました。そのためエピグノシステムは経営と医師の両輪を持っている会社です。ここにエンジニアのマリクが加わり、3人のメインメンバーで運営しています。
さて現在の日本の医療現場は、医療従事者が過労死するほどの過酷なシステムになっています。今日本の医療を支えているのは、彼ら彼女らの献身的な精神なのです。この問題はすでに限界を迎えているにも関わらず、今後はより深刻化していくでしょう。
そんな中病院経営の中で、費用・収益の両面から最もインパクトがあるのが「手術室マネジメント」です。病院全体の費用・収益の内、実に費用の約4割、収益の約7割を手術関連費用・収益が占めています。
では経営上重要な位置にある手術室はどのように管理されているか。現状は上図のような惨状です。ホワイトボード、紙、マグネットを使って、各々のスタッフが属人的に紙を張り付けて管理しています。
その結果手術室は、手術を行っていない時間が点在し、それにも関わらずかなりの残業が派発生しているのです。これこそが冒頭に申し上げた、医療従事者の労働環境が悪化している原因。このアナログなマネジメントから、デジタルなソリューションに変えていくのが「エピグノ」です。
エピグノでは過去の手術データをAIで分析し、今後予定されている手術の時間を的確に予測。各手術を最適な時間に割り振り、手術室全体の稼働を最適化するSaaSです。いくつか機能を紹介します。
今までは比較的経営が進んでいる病院でさえも、経営情報は月次のレポートで把握するくらいしかできていませんでした。しかしエピグノなら、ダッシュボードを用いてリアルタイムで経営情報を把握できます。この機能はお客様からも好評いただいています。
また手術時間の予測も可能。精緻に手術時間を予測し、現場での想定外の対応を最小化。スムーズな現場オペレーションを実現します。
こういった予測したすべての手術たちを、さまざまな条件を考慮して最適な時間や手術室を割り振って、残業時間を削減して現場の医療従事者の業務負担を最小化します。
エピグノのビジネスモデルは、別ターゲットにはなりますが、すでに上場企業が取り組んでいます。彼らの顧客パイプラインは、私たちとほぼ同じ。そのためエピグノものビジネスも十分スケールしていくと考えています。
最後にエピグノシステムズのミッションは「全ては未来の患者と家族のために」。医療従事者の働き方改革や、病院経営の健全化の先に、日本の医療を持続可能にするという使命があります。今後ともよろしくお願いします。ご清聴ありがとうございました。