このプロジェクトについて

  • 1「伝える力の育成を改革する」動画とフィードバックを交換する、生産性向上プラットフォーム「リフレクトル」

ABOUTピッチ概要

「伝える力の育成を改革するTriple Tech(編注:EdTech×HRTech×SalesTech)」というコンセプトで開発している「リフレクトル」を紹介します。最初に開発の動機を自分の経験を交えてお話しさせてください。

 

最初のきっかけは高校時代のアメリカ留学。留学に行く前当時の自分は、アメリカ人になろうと意気込んでいました。しかし実際のアメリカで生活してみると、国籍を変えようが何をしようが日本人として見られることに気づきました。自分や日本を「伝える」ことができてこそ、相手も面白いと思ってくれるし、自分も自分の存在を認められる。こんなことを強い体験を通して実感したのです。

 

最初のキャリアであるマッキンゼーでも「伝える」力の大切さを痛感しました。例えば、とある製薬企業の新薬の開発期間短縮の経営改革プロジェクトに携わっていたのですが、様々なアイディアがクライアントの頭の中にすでにあったのです。

 

しかし、アイディアが個々人の頭の中に分散していて伝わる形にまとまっておらず、そのため組織として改革を実行に移せていないという状況だったのです。コンサルタントが関わりながらこの課題を整理し、しっかり伝わる形にまとめることで組織は意思決定ができた。改めて「伝える」ことの重要性を認識した出来事でした。

 

独立後には、地方活性化のプロジェクトに多数関わりましたが、これらの経験の中で気づいたのは、社長や営業、改革プロジェクトのリーダー等、「当事者の伝達力」が非常に重要であるという事実です。また同時に、人材育成・組織開発の仕事にも数多く関わってきて、「育成」の取組みが成果につながるまでつなげきれていないことも多いことに課題意識を持ってきました。

 

そこで、「伝える力」を主領域として、人材育成・組織開発の仕組みを改革すること使命として、リフレクトルの開発に着手、2016年に社名を現在のCo-Growth株式会社として「リフレクトル」の開発・運営、およびリフレクトルを活用した人材育成・組織開発の仕組みづくりの支援をしています。

 

 

Co-Growthでは、「できるまでのプロセス」をFITIN(編注:定義、共有、実践、指摘、気づきのステップ)という形でモデル化しました。

 

従来の社内育成は、あるべき姿の「定義」と、研修を通じた「共有」に留まることが多いのですが、これだけでは「できる」まで到達しません。その後の個々人の「実践」と個別の「フィードバック」、フィードバックからの学びを自分の言葉に落とし込むというプロセスを経て、はじめて「できる」ようになります。しかしこの個別の実践やフィードバックは、従来はフォローが難しく、現場の上司の属人性に任せきりになっている問題がありました。

 

 


この問題をテクノロジーで解決しようとしているのがリフレクトルです。動画で「個人の実践(トレーニング)」をフィードバックするツールなのですが、ふたつの特徴があります。

 

ひとつがクラウド上で動画やフィードバックを共有でき、個々人の取組み状況・内容が見える化されること。もうひとつの特徴が、特定の場面を取り上げてフィードバックできること。例えば1時間の商談で全体的なフィードバックがあっても、具体的な改善点はわかりません。その点リフレクトルは特定の場面における具体的な改善方法をフィードバックします。

 

 

Refleclteのコンセプトmoview as of 20181228 from Co-Growth on Vimeo.

弊社でも「リフレクトルのお客様への提案」を、リフレクトルを用いてトレーニングしています。

 

リフレクトルのアプリを開くと、提案(商談)が成功するために必要な項目一覧がカリキュラムとして掲載されており、それぞれの項目に対して手本動画があります。ユーザはこの手本動画を参考にしながら、商談時の内容やテクニック、手順などを学び、動画の内容を実践。実践した際の動画を記録し、上長/先輩/トレーナーが個別にフィードバックします。動画では特定の場面を抽出してフィードバックできて、どこにフィードバックがきたのかは一覧で確認可能です。

 

 

他にも色々な機能があります。例えばテレビ電話会議システムZOOMとのAPI連携。テレビ電話会議を用いることで、東京にいるトレーナーが遠方の方を育成できます。最近は実際の商談がZOOMで行われるケースも増えているので、その商談に直接フィードバックをすることも可能です。

 

リフレクトルは例えば、住宅や、人材紹介、生命保険、ブライダルの営業や、学習塾でのクラスファシリテーションなど、対話力が重要な業界を中心に導入が広がっています。導入企業の規模は大企業から中小企業まで様々です。現在はProduct Market Fitに達して、2018年に拡大期へ入ったと認識しています。新人営業の早期戦力化や、現場育成の文化づくりを目的に使っていただいているケースが多く、今後さらにサービスを改善していこうとしています。

 

リフレクトルでした。ありがとうございます。

 

SPEAKERS登壇者

Co-Growth株式会社 
佐々木 文平 氏

2003年に東京大学卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに勤務。在籍期間の半分以上は英語で仕事をする国際的なプロジェクトに従事。2007年2月、現Co-Growth株式会社を設立。当初は地方自治体や商工会議所等の団体および民間企業に対するコンサルティング/プロジェクト推進支援および、人材育成・組織開発の仕事に携わる。2014年末からリフレクトルの開発に着手、2016年に社名を現在のCo-Growth株式会社としてリフレクトルを軸にした人材育成・組織開発の改革事業を推進

COMPANY会社概要

代表者
佐々木 文平
住 所
東京都千代田区神田佐久間河岸91番地2階
設立日
2007年2月
登壇月
2019年5月
URL
https://co-growth.jp/

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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