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ガラパゴスの中平です。人工知能でデザインを空気のように簡単に。AIR Designの説明を始めます。
私自身、デザインの会社を経営して今10年目になりますが、デザインの世界は非常にアナログです。例えばデザイナーにロゴ制作をお願いするとまず何をするか。アイディアを考えるためにGoogle検索、思い付いたら手描きで書いてみる、最後のデータ化はAdobeでデータ化。全部手作業で、1個ロゴを作るだけでも5時間はかかります。
そんな中、ガラパゴスはデザイナーの思考プロセスを可視化し標準化して、AI化することに成功しました。それが「AIR Design」です。従来5時間かかっていたロゴ制作が、AIR Designだと15秒でできます。実に1200倍の速さです。
AIR Designはすでに実運用を開始しています。世界中のクラウドソーシングのオーダー情報をピックアップして、自動でフォントや色をリコメンド。モチーフの形状も過去400万件からリコメンドしてくれて、これらをインプット情報として入れていくとAIが自動で数千パターンのロゴを作り出します。最後に人間が気に入ったデザインを選ぶと、モックアップとして名刺や看板を自動で作ってくれるという仕組みです。
上図に掲載されているロゴはすべて、AIR Designが自動で制作したものです。もちろん、ただ早く作るだけではありません。きちんと選ばれるデザインをしています。AIR Designでデザインしたロゴは、クラウドソーシングのコンペで人間に勝って売れているのです。
デザインという営みは、バウハウス(編注:1919年にドイツに設立されたデザインスクール)の誕生から100年、ほとんど進化がありません。そこにAIR Designは、プロセステクノロジー、AIのディープラーニング、独自のリバースデザイン技術を用いて、デザインをAI化するモデルの発明をしたのです。
AIR Designで作れるデザインはロゴに留まりません。次にトライしている分野は、少し規模が大きく難易度の高いマーケティングデザインです。SalesforceやHubSpot、Marketoなど、マーケティングをサポートするサービスは数あれど、デザイン制作の分野は誰も手をつけていません。
その点ガラパゴスは、マーケティングオートメーションならぬ、マーケティングデザインオートメーション、つまりLPを量産するAIR Design for LPというサービスを2019年の7月にリリースいたしました。
LPを作るうえで必要なのはワイヤーフレーム。AIが作ったデータベースをインプット情報として、デザインを適用していきます。そうするとAIがラフデザインを自動で作ってくれるというフローです。
AIR Design for LPは、既に東証一部の人材系企業や大手BtoCの化粧品メーカー、物流系のベンチャーなど、多くのクライアントにご利用いただいております。
AIR Designは最終的に、アジアのマーケットを狙っています。デザインは非言語だからこそ世界でも戦える分野です。
デザイン業界における産業革命を起こすAIR Designでした。ご清聴ありがとうございました。