ABOUTピッチ概要
無料から使えるクラウド事業計画ソフト「Scheeme(スキーム)」を運営しております、株式会社Dynave(ダイナブ)の杉守と申します。
Scheemeは「起業をもっと手軽に」をコンセプトに掲げ、起業したい方が簡単に事業計画書を作成でき、その事業計画書をもとに金融機関から融資のオファーを受けられるクラウド型の事業計画書ソフトです。
はじめに、スモールビジネスにおいて起業したい人と金融機関のファイナンスには課題とギャップが存在しています。創業期に利用したかった資金調達方法の第1位が金融機関からの借入に対して、実際に金融機関から融資実行できている方は19%に留まっています。その結果、起業後3年以内に80%以上の企業が撤退といった現状が起きているのです。
ではなぜ創業融資が上手くいかないのでしょうか。そこには2つのポイントがあります。1つ目は複雑な書類準備とその手続き。2つ目は融資審査における情報が不透明なことです。
上図は美容室を開業する際に必要な書類のリストです。15種類もの書類を働きながら集めるのは非常に大変。また銀行融資では一度審査をして落ちてしまうと、半年間同じ銀行では審査できません。
一方で金融機関にも、貸付先の減少、マイナス金利による利ざやの縮小といった課題があります。金融庁の発表によれば、地銀の半分に当たる54行が、すでに本業赤字といった危機的状況です。
そこでクラウド事業計画書「Scheeme」は、起業ユーザと金融機関、両者の課題を解決します。
ビジネスモデルは至ってシンプル。起業ユーザはScheemeで事業計画書や金融機関への融資・申し込みといった起業の準備をweb上で実施。金融機関は起業ユーザの書類を閲覧し、融資のオファーを直接送付できます。これまで電話や郵送、持ち込みといった銀行特有のコミュニケーションの煩わしさも、チャット機能やファイル管理機能により解決可能です。
事業計画書はステップに沿って入力するだけなので、初めて事業計画書を作る方でも簡単に作成可能。収支計画書は勘定科目に沿って数字を入力するだけです。返済計画は借入希望額と返済年数を入力すれば、自動で毎月の返済額を表示してくれます。最後に実際に融資を受けたい近くの銀行と支店を選んでクリックするだけで融資の申し込みは完了です。
次は銀行側のフローです。融資希望者の一覧から気になる案件を選択して閲覧依頼を送付。閲覧承認がされ、商談に進むことでユーザの詳しい情報や作った事業計画書などをダウンロードできるようになります。
Scheemeを使っていただければ、事業計画作成から融資実行までの時間は75%程度減少。他方で銀行の融資担当者として1案件に関わる業務時間は50%程度削減されます。
料金プランは無料のフリープランと1980円のスタートプランを用意。金融機関側は支店数と融資担当者のアカウント数で大きく異なるため、エンタープライズとして提供を予定しています。
次にマーケットです。起業ユーザは毎年生まれるベンチャー企業や潜在的な起業希望者等のべ256万人。金融機関側は地銀、第二地銀、信用金庫の506行が対象となります。
今後多くの起業ユーザを獲得することで、事業計画データベースとあらゆる企業を繋げることができるようになります。創業時に必要なテナントや設備などのオフライン型のビジネスはもちろん、ScheemeのAPIを使うことで会計ソフトやHRシステムと連携可能です。
起業を後押しし、挑戦を加速させるプロダクト「Scheeme」でした。ありがとうございます。