ABOUTピッチ概要
「どこにもないが、ここにもある」。技術、デザイン、ニーズの3つを繋げることで、驚きあふれた商品を生み出していくBtoCプラットフォーム「TRINUS(トリナス)」を運営しています。
私はこれまでのキャリアで多くのメーカーとお付き合いをしてきましが、研究者が熱意を持って開発した技術シーズが意外と社内で使われていない、外部に価値が伝わっていない、その結果、技術が十分に活用されていないというような場面に多々遭遇しました。
一方で若くて才能あるクリエイターでも、なかなか活躍の機会がないとう課題を抱えています。また製品には当然ユーザーがいますが、その声やリアルな反応は供給者伝わっておらず、商品開発に活かせていないという現状がありました。
これらメーカー・クリエイター・ユーザーの課題を私は逆にリソースと捉え、3者を繋ぐことで新しい商品開発をしていこうと考えました。それがTRINUSです。
TRINUSではまず、メーカーから技術シーズを提供していただき、それを活用した商品デザインをクリエーターから募集。集めた企画の中からテストマーケティングをしたりして、ユーザーが評価するものを発掘します。
TRINUSの強みは、サービスを5年間運営してきて培われたユニークな技術の目利き、4000人以上のクラウドクリエーターによる商品開発力、そしてできた製品を世の中に広げていく力です。
TRINUSから作られた事例を紹介します。ある会社が保有していたのは、世界に1つしかないユニークな廃棄古紙が主原料の技術。これを活用するプロジェクトを募集し、140件近くのアイディアを収集。その中から選抜され製品化したのが、花色鉛筆という商品です。日本を代表するサクラ、モモ、タンポポといったお花の色と形をあわせ持っています。削るとまるで花びらとなるというような、他にはない商品となりました。花色鉛筆は、今では全世界で販売されるヒット商品です。
最近は大手企業とのコラボも増えています。例えば森永製菓の研究所に眠っている1時間以上溶けないキャンディー素材。この技術をもとにクリエーターから企画を集め、製品化したうちの1つが、TiMESという商品です。チョコレートのようにパキッと割って食べるという、新しい新感覚のミントキャンディーで、味が40分長持ちします。
ビジネスモデルとしては、森永のようなパートナーと協働するパターンと、TRINUSが主体となってBtoCのブランドを作っていくという、2パターンがあります。パートナーとの協働プロジェクトでは、プロジェクト費用と売れた商品の売上ロイヤリティをいただくビジネスモデルになっています。
現在、デザイナーと消費者の両方の登録数が急上昇中。森永製菓、ライオン、リコー、サッポロといった大手企業ともコラボレーションが進んでいます。
今後は特にBtoCのブランドを増やし、リアルなショールームの展開なども考えているところです。よろしくお願いします。