ABOUTピッチ概要
在庫データを活用し、企業の成長を支援する会社「ロジクラ」の長浜です。私はこれまでいくつかの倉庫で働いてきました。そこでは入出荷作業や出荷作業などの経験をしており、労働力不足が囁かれている昨今にも関わらず、倉庫の作業が全く効率化されていないということを体験しました。
倉庫ではピッキング作業や検品作業などの工程がありますが、中小規模の倉庫ではこれらの作業がいまだに紙で行われています。近年ではAmazonがの倉庫用自動ロボットを採用する事例等も出てきていますが、なんと国内の80%以上の倉庫が未だに紙で作業しているのが物流倉庫の現状です。
このような中小規模の倉庫は国内に15万拠点以上も存在しています。その中でも私たちは月商500万円から2000万円ぐらいの初期のEC事業者をメインのターゲットとして、スマートフォンで使える在庫管理ソフト「ロジクラ」を提供しています。
倉庫担当者は通販などで注文を受けたら、出荷リストを選択しスマートフォンにデータを送ります。現場はスマートフォンに表示されたオーダーどおりに出荷をしていくだけ。誰でも簡単に使える点が特長です。また商品検品も、スマートフォンでバーコードを読み取るだけ。自動で在庫管理も行うので、これまでのようなアナログな作業はもう必要ありません。
最大の特長はスマートフォンで商品検品できる点です。従来のような1台30万円もする高価なデバイスは必要なく、アプリのダウンロードのみで導入コストを大幅に削減できます。
「スマートフォンで検品するサービスの参入障壁は低いのでは?」と思った方がいるかもしれませんが、その点につきロジクラには強みがあります。
これまで検品工程を実現するためには、自社で商品のデータベースを入力する必要がありました。その点私たちはロジクラカタログと呼ばれる52万点もの商品データをすでに保持しているので、商品登録の手間がなく在庫管理できる機能をこれから提供していく予定です。これにより物流の世界が大幅に変わります。
この1年で導入企業が大きく伸び、MRRは毎月順調に成長しています。料金モデルとしては一部機能を無償で提供するフリーミアムモデルを採用。無料版で商品の登録をさせて、データが溜まってきたらインサイドセールスから有料版に転換させていただいています。
すでにマザーズに上場している他社と比べても、他社が1人あたり月間6万円のMRRの積み上げに対し、われわれはすでに3倍の指標を実現。インサイドセールスの検証を完了したので、これから一気にサービスを拡大させていくというフェーズに入っていきます。
今後の展望としては、ロジクラに集まったデータを中心に在庫売買のマーケットプレイスや、これまで担保価値とみなされていなかった在庫に着目した動産担保融資、最終的にはデータを活用した需要予測モデルなども展開していく予定です。
在庫データを活用し企業の成長を支援する会社・ロジクラの長浜でした。ありがとうございました。