このプロジェクトについて

  • 1自動車アフターメンテナンス向けオンライン受発注システム「モタガレPack」

ABOUTピッチ概要

皆さん、こんにちは。Middle Fieldの中山です。本日は自動車アフター業界向けオンライン受発注システム「モタガレPack」の説明をいたします。

 

自動車業界は、MaaSやCASEといった新しい自動車の概念が浸透する、100年に一度の変革期を迎えています。皆さんはこんな時代において、自動車が減っていくと思っていませんか? 実は世界の自動車保有台数は今後も増加していきます。自動運転になろうが自動車が自動車である限り整備や修理は必要ですし、カーシェアが確立し自動車の稼働率が上がれば、今後はメンテナンスがより重要な時代になってきます。

 

もともと私はレクサスのレーシングチームに所属し、業界にチャンスを感じて起業しました。最初にスタートしたのは「モタガレ」。モタガレは中古車やカー用品の購入から、提携工場によるパーツの取り付けまで、すべてをオンライン上でサポートする、まさにオンラインのカーディーラーです。メディアと合わせて月間で300万人がサイトを訪れ、直近の売上高も順調に成長してきています。

 

モタガレはC向けのサービスなのですが、調べてみると整備工場などからの購入が、多い月で20%も生まれていることがわかりました。自動車整備工場に実際に足を運んで話を聞いてみたのですが、そこで大きな課題を感じるようになりました。それは、自動車アフター業界が想像以上にIT化が進んでおらず、ものすごく非効率だということです。

 

自動車アフター業界には、主に自動車整備工場、ガソリンスタンド、中古車販売店などのプレイヤーがいます。車を持っている方であればガソリンスタンドでエンジンオイルやタイヤの交換等を勧められた経験がある方もいると思いますが、これらのほぼすべての企業の注文は電話かFAXなんです。受注や在庫管理はホワイトボード。顧客管理に至ってはノートや頭の中で管理しているということも珍しくありません。その背景には、この業界の96%が個人経営者によって形成されているという事情があります。

 

 

そこで私たちは自動車アフター業界向けのSaaSとして「モタガレPack」をローンチしました。現在、モタガレPackは受発注管理が主な機能ですが、今後は顧客や在庫、車両データなどを管理できるクラウドツールとして提供していきます。

 

モタガレPackは地域の商社を介さず、メーカーと店舗を直接マッチングさせるプラットフォームです。登録時にIDとパスワードを発行するので、個人では使えません。サービスの一番の売りは商品検索機能。モタガレPackでは商品適合情報をデータベース化しているので探すのがとても簡単です。例えばトヨタの86という車を選択し、専用ページのカテゴリーからタイヤを選ぶと、この車に適合するさまざまなタイヤが並びます。この中から欲しいタイヤを選んでオプションを追加、カートに投入して購入手続きへと進みます。あとは必要情報を入力して注文するだけで購入完了。もちろん純正部品にも対応しています。車検証の写真や情報を入力するだけで見積もりが取れる機能もあり、これからさまざまな商品に対応していきます。

 

 

システムの基本利用料は無料。販売された商品の10%を手数料としてメーカーから徴収します。システムの導入により店舗としては、仕入価格が安くできて、店舗の人的コストの約30%が削減可能です。

 

なぜMiddle Fieldがこのサービスを提供できるのか。それは元々国内最大級のパーツデータベースであるモタガレをゼロから作ったからです。これがとにかく大変でした。カー用品は車種ごとの適合情報が複雑なのですが、そもそもパーツ情報がメーカーのホームページにすらなかったりもします。そこで私たちは雑誌を買ってきて、ひたすら人力で入力するということを2年間も続けました。そのおかげで現在では約4億SKUの商品データベースまで成長。このデータベースを公開したβ版を公開したところものすごい反響があり、2か月で導入数が600工場、大手中古車販売店ではすでに月40件の取引が発生しております。

 

さらに、2000店舗のガソリンスタンドをグループに持つ大企業と契約したことで導入数は2600工場にまで増加しました。ガソリンスタンドではパーツ販売などによるガソリン以外の売上が月間で100万円ほどなので、この提携により、月間1億円の売り上げになります。整備工場や中古車販売店まで含めると、この事業のポテンシャルは約1400億円にも上ります。

 

 

しかしSaaS事業は、単なる足掛かりにすぎません。Middle Fieldが狙うのは国内20兆円の自動車アフターマーケットです。モタガレPackを展開することでオペレーションにまで深く関わり、業界のスモールBをネットワーク化。業者の持っているユーザーに最適なサービスを提供する自動車アフター業界全体のプラットフォームとなります。

 

スモールBをエンパワーメントし、オンラインと融合させることで自動車アフター業界に流通改革を起こす。私たちは自動車アフター業界のアリババとなります。

 

以上、ご清聴ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

MiddleField株式会社 
中山 翔太 氏

1988年8月生まれ。法政大学キャリアデザイン学部卒。 自動車のアフターパーツメーカーである株式会社SARDにて、同社が運営するレーシングチーム”LEXUS TEAM SARD”のスポンサー営業やプロモーション等の運営業務に携わる。 モータースポーツに関わるファンやレーサー、スポンサーとの接点を多く持つ中で、自動車アフター産業は日本の自動車産業を支えている重要な産業にも関わらず、IT化の遅れや労働人口の減少、業界の高齢化等の自動車業界が抱える課題を感じ、それらを解決すべく起業を決意。2015年12月にMiddleField株式会社を設立。

COMPANY会社概要

代表者
中山 翔太
住 所
東京都世田谷区駒沢 2-16-18 ロックダムコート 4F
設立日
2015年12月14日
登壇月
2019年11月
URL
https://pack.motorz-garage.com/lp/features

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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