ABOUTピッチ概要
株式会社IBの井藤と申します。「保険の請求漏れをなくす」ことがIBのミッションです。
私は大学時代に保険業界の研究をしており、2011年に東日本大震災が発生した際は現地ボランティアに行きました。そこで津波に流された町を見て、生命保険や損害保険、共済、クレジットカードの付帯保険等、様々な保険に加入していても保険金の受取請求が出来ていないのではないかという問題意識が芽生え、加入保険情報の一元管理や請求の自動化を構想しました。
そして保険の乗合代理店や保険会社で働いているときに、請求漏れのために治療を諦めて亡くなったお客様の話を聞くなど、明確な課題があることを確信。システムエンジニアを経て2018年10月にIBを創業しました。
IBは、保険業界の皆様と協力して、請求もれをなくして参ります。
ではその保険業界の現状はといいますと、保険業界は戦後の国の方針で各社横並びの時代が続きましたが、1996年の金融自由化により競争がスタート。しかし売り手本位の業界体質はなかなか変わらず、保険金不払い問題やかんぽ生命の不適切販売等、問題が表面化し続けています。しかしようやく2016年に保険業法の改正等があり、金融庁主導でメスが入り始めました。
では保険代理店は今後どうやって生き残っていくのか? それには「保険会社のための代理店」から、「顧客に寄り添う代理店」への変化が必要です。そのためIBでは顧客本位な業務運営を実現するためのサービスを提供しています。
IBは現在2つのツールを提供しています。1つはコンシューマー向けのアプリ「保険簿」。保険証券をカメラで撮影するだけで加入保険情報がデータ化され、あらゆる保険を簡単に管理・登録できる他、請求できる保険に気づける仕組みも提供しています。
もう1つは保険代理店向けの「保険簿forBusiness」。代理店用QRコードをコンシューマーのスマホで読み取るだけで顧客用の「保険簿」アプリとデータ連携でき、顧客の加入保険情報を他社契約も含めて把握できます。顧客とチャットでやり取りができたり、保険簿アプリが自動で情報提供したりと、アプリで業務効率化をしながら顧客に寄り添った業務運営支援が可能です。
導入された代理店から聞いた営業目線でのメリットは、「顧客のためになるサービスを提供しながらも保険契約を取れる」こと。また保険金請求が増えると保険会社から嫌がられるかと思うかもしれませんが、保険会社は請求勧奨に多額のコストをかけているので、保険会社にとってもメリットのあるサービスだと言われています。
顧客本位の業務運営を実現するための新しい仕組みとして業界紙でも注目され、導入企業は順調に増加。既存利用代理店からの紹介も多く、ニーズに刺さっていることを実感中です。
保険代理店マーケットは広大ですが、保険簿と保険簿forBusinessに関連するのは、ARR約200億円の市場と認識しています。5年後には保険代理店の3分の1に使われるような業界インフラを目指し、自社メディアのリリースや営業パートナーとの提携等を進めているところです。
IBが目指すのは、保険加入後のすべてを保険簿で完結する世界です。業界ど真ん中のプラットフォームを目指して請求漏れをなくしていきますので、応援よろしくお願いいたします。ありがとうございました。