ABOUTピッチ概要
株式会社わたしはの竹之内です。わたしはは対話型の言語を扱うAIを用いて、深いレベルで「意味」を扱うモデルを作っている会社になります。
どういう形のレベルで意味を扱うのか。我々のサービスのひとつである「大喜利AI」を例に挙げると、「失敗するプロポーズの言葉を教えて下さい」というお題に対し「俺の家系図に来いよ」、「こんなウルトラマンはいやだ」というお題に対し「宇宙人触った手を川で洗う」といった回答を自動で出せます。言葉だけでなく画像に対しての反応も可能ですし、例えば「株式相場の説明をスポーツ中継のように実況する」といったこともできます。
大喜利AIはうちのコア技術であり、これを使って例えばNHKの番組でタレントの芸風をコピーしたAIなども作ったりしてきました。
わたしはではAI技術を、「ユーモア」意識(例:芸風)・音声・楽曲特徴・文章特徴・話者特徴等、既存のコンテンツから一部の部品を外部化する装置だと捉えています。
弊社はtoCに対してAIをエンタメに振り切った形でサービスを作りたいと考えています。AIによって部品化されたパーツをユーザーが自分たちで組み直して、二次創作的にコンテンツを作るという体験をしてほしいのです。つまりユーザーが二次創作的に作ったコンテンツが世界に溢れるという状況が弊社の理想となります。
大喜利AIを運営していて、ユーザーがどのような行動を取るかということもわかってきており、他のアプリもリリースしました。例えば「誰かと誰かのおしゃべり」をAIが妄想して作ってしまう「ペチャクチャ」というアプリでは、村上春樹さんとラッパーのZeebraさんの会話がジェネレートされます。面白かったらSNSでシェアしてもらう仕組みです。
また完全にノンバーバルな分野では、ミームと呼ばれるMAD動画をAIが自動で作るアプリ「ドリアン」もあります。ユーザーが音楽に合わせて口パクやダンスをあてこむのがTikTokだとすると、なんの面白みもない写真や映像をユーザーがアップしたら、そこに音楽や音声をあてこみ、カット割り、他の画像の素材やテロップを組み合わせてMAD動画を作れるのがこのアプリです。
わたしはのAIを使ってショートムービーを作ってもらえば、よりリッチなコンテンツが世界に増えます。つまり上図の黒線から赤破線にスライドした部分の面積が、我々のビジネス領域です。
ユーザーがコンテンツを交換し合うというマーケットプレイスや、ユーザーがコンテンツをシェアし合う中で広告が見られる。そういったビジネスモデルを考えて、今のフェーズを進めています。以上です。ありがとうございました。