ABOUTピッチ概要
Black Inc.は「OOParts」というゲームのプラットフォームを運営しています。よろしくお願いします。
私はNEWPEACE Inc.というクリエイティブエージェンシーを2015年に共同創業しまして、そのあとDMM.comの会長室で新規事業の企画・開発を経験。現在はOOPartsという事業をやっています。
OOPartsが取り組んでいるのは「ゲームはだんだんプレイできなくなっている」という課題です。
音楽や映画は、今年発売したものも50年前に発売したものも、DVDやCDを使えば楽しめます。しかしゲームに関しては5年前のものでもプレイするのが大変で、ハードウェアを中古で買ってこなければプレイできません。OOPartsはこの課題をクラウドゲーミングという技術を使って解決しようとしています。
クラウドゲーミングを使うと、あらゆる端末でゲームがプレイできるようになります。加えて、App StoreやGoogle Playを経由しなくてもスマートフォンでゲームが配信できるんです。しかも今まで1本あたり数百万から数千万円ほどかかっていた移植コストも、ほぼゼロになります。
クラウドゲーミング技術を使ったOOPartsは、ゲーム版のNetflixのようなサービス。具体的には、これまでWindowsでしかプレイできなかったゲームがウェブブラウザだけでプレイでき、サブスクリプション制ですべて遊び放題です。すべてのゲームはなんのセットアップも必要なく、ワンクリックでプレイできるようになっています。
トップページからゲームを選んで「ゲームプレイ」というボタンを押すと、20秒ぐらいでゲームが起動します。類似サービスであるGoogle Stadiaもゲーム起動に10秒以上かかるので、ユーザーのストレスはほぼゼロかと思います。
マネタイズは月額1000~3000円程度のサブスクリプションです。クラウドゲーミングのマーケットでは2019年にGoogleがGoogle Stadiaというクラウドゲーミングのサービスを発表しています。これは次のYouTube級のプロダクトと言われていて、Googleにとっても肝いりのプロジェクトです。これを皮切りにして、GAFAM・BATHと呼ばれるようなグローバル企業が今本気で取り組んでいるのが、このクラウドゲーミングというマーケットです。年平均成長率も59%と異常な高成長分野となっています。
GAFAM・BATHに対して、スタートアップが正面から戦っても当然勝てるとは思っていません。同じクラウドゲーミングという技術を使って、少し違ったアプローチのサービスをやっており、直接の競合ではないのです。彼らがいわゆるAAA級といわれているような3DCGを用いたハイグラフィックスなゲームに特化しているのに対して、OOPartsはローエンドやオールドゲームに特化しているのです。
GAFAMBATHが100%のクオリティーで1のコンテンツを提供しようとしているのに対して、OOPartsはむしろ、75%のクオリティーでいいから100のコンテンツを提供しようとしています。多少問題があっても「そもそもプレイできない」という状況を解決することの方が価値があると思っているからです。古い映画の解像度が低くても誰も気にしないように、「プレイできること」が一番の価値となっています。
クラウドゲーミングは非常に難しい技術で、この10年程度で世界中の様々な企業が取り組んでは失敗してきました。その中でBlack Inc.は、日本でほぼ唯一クラウドゲーミングに取り組んでいるスタートアップであり、商用サービスを正式リリース出来ています。根本の技術から独自開発している証拠に、クラウドゲーミングに関する特許も複数取得しております。
OOPartsは2020年4月24日にリリースして、3日間で2万人を超えるユーザに登録いただきました。3日間のプレイ総時間は約150万分、2.84年分を3日間でプレイしたもらったことになります。
以上、OOPartsを展開するBlack Inc.でした。ありがとうございました。