ABOUTピッチ概要
プランティオ株式会社の芹澤と申します。よろしくお願いいたします。プランティオは2015年創業、現在5年目の会社です。私の祖父はプランターを発明した芹澤次郎で、私も何かとアグリカルチャーに縁のある人生を送ってきました。
最近テレビ番組やwebメディアで、家庭菜園の特集をよく見かけませんか? 実はこの現象はフランスやロンドン、タイ、イスラエル等の世界各地で起こっています。食の安全への不安やおうち時間の長期化、レジャーの代替などを理由に、家庭菜園はニューノーマルのアクティビティになりつつあるんです。
そんな中プランティオは、誰でも楽しく野菜を育てられるハードウェア「grow CONNECT」をリリースしました。土壌温度・湿度センサーや日照センサー、195°広角カメラ等6つの機能とAIが搭載された、世界発のIoTセンサーです。
このセンサーをプランターに挿すと、センサーが収集したデータに基づいて、「水をあげてください」「間引きをしてください」などの通知が来るようになります。カメラがついているので、育つ様子をリモートで見守ったり、お手入れした内容をgrow CONNECTのコミュニティで共有することも可能です。
販売する商品には、grow CONNECT本体だけでなく種がついてくるセットや、プランター代わりのコンポストと土までついたセットもあるので、届いたその日から野菜が栽培できるようになります。2020年8月1日からクラウドファンディングを始めたところ、目標金額に24時間で到達、27日間で目標金額の833%を達成しました。
なぜこれほど反響が大きかったのか。他社が調査した結果によると、日本人の約半数はすでに家庭菜園を経験していて、その満足度は86%と高いそうです。家庭菜園の未経験者でも、その4割は家庭菜園に意欲的です。農耕民族・日本人のDNAには、家庭菜園がインプットされているのもしれません。
一方で家庭菜園をやらない理由として、「上手に育てられない」「なかなか続けられない」等の理由が挙げられていて、野菜の世話に対する的確なアドバイスが欲しいという意見もありました。これらの問題を解決するのがgrow CONNECTです。野菜栽培をデジタライズしたことで、ご家庭のプランターはもちろん、ビル屋上の畑やマンションの一室等の場所を問わず、アグリカルチャーに触れられる機会を提供します。
海外では、生産者から消費者へ安全で新鮮な食材を届ける「Farm to Table」という、地産地消やサステナブルにもつながる概念がスタンダードです。プランティオはこの考えを広めるために、恵比寿や渋谷、日本橋等のビルの屋上に続々と畑をオープンさせています。そして地域社会や近隣の飲食店と提携して、育てた野菜を持ち寄って食べたり、畑の上でパーティーをしたりと、「育てる」と「食べる」をシームレスにつなげているんです。
また数十社の大企業や、東京都、渋谷区等の自治体と実証実験にも参加。そのうち東京都、渋谷区との実証実験はすでに終了し、無事採択されました。家庭菜園を通して、ソーシャルグッドなインパクトを与えていきたいと思います。ご清聴ありがとうございました。