ABOUTピッチ概要
SHANRI株式会社代表・坂井と申します。私は以前、米国系医療メーカーの日本支社立ち上げ・セールスを担当し、多くの医師と面談する機会に恵まれました。その中で、医師がどれだけ忙しく、カルテ記載作業に追われているのかを目の当たりにします。
「もっと診断や治療方針の検討等の時間を確保したい」「患者の目を見て診察してあげたい」と思っている医師がどれほど多いか。そんな中で、医師に言われた「AIが診察記録の作成を手伝ってくれたらいいのにな」という言葉をきっかけに、事業を立ち上げました。
SHANRIのサービスは、医師と患者の会話をAIで自動記録することでカルテ入力時間を削減し、医師の働き方や高齢社会でますます求められる多職種連携、そして患者様への満足度向上へつなげます。こちらのサービス動画をご覧ください。
SHANRIの強みは、患者の話し言葉を医師の書き言葉に変換できるデータベースを開発している点です。医師と患者の診察室での会話を電子カルテに入力すべき文面に変換し、SOAP記載方法に合わせ出力をしています。最終的に電子カルテ画面への反映は、医師にご判断いただき、あくまで医師の記録業務のサポーターとして機能することを目指しています。
ビジネスモデルは、電子カルテ会社へのサブスクリプションを予定。このサービスを導入した電子カルテ会社は、電子カルテの音声入力オプションサービスを医師に提供できるようになります。
サービスの市場規模ですが、音声入力市場はまだ確立に至っていません。そのため電子カルテ導入済みの医療機関から、内科診察室での利用だけに絞って算出し、最低でも88億円という市場規模を見込んでいます。
今後の事業展開としては、オンライン診療を含めた医療分野全体に展開するだけでなく、スマートシティ事業関連の不動産会社や旅行、セキュリティ会社へも提供する予定です。
医療業界では、2025年が非常に大きな節目になると言われています。2024年に懲罰付きの医師の働き方改革が行われ、2025年には5人に1人が75歳以上の超高齢社会が到来するからです。そんな転換期だからこそ、医療従事者や社会全体に貢献していきたいと考えています。以上です。ありがとうございました。