オフィス向けのヘルスケアサービス「Carefor」を展開しています、株式会社Eight labの高山です。よろしくお願いします。「働く人を健康に」「セラピストの価値創造」「人々に健康習慣を」という3つのミッションを掲げ、事業を推進しています。

先日企業で働く約14,000名に健康に関するアンケートを実施しました。その結果、82％の方が仕事中に肩の痛みや心身の不調等を抱えていることが判明。企業は社員の心身の不調により、年間約3兆円もの経済的損失を被っているのです。

セラピスト（鍼灸師・柔道整復師・あんまマッサージ師・理学療法士等）側の課題も見てみましょう。セラピストが受け取る療養費は年々減少傾向にありますが、セラピストの国家資格者や店舗数は年々増加しています。結果としてセラピストの収入は減少している状況です。

これらの課題を解決するためEight labは、企業とセラピストを繋ぐプラットフォーム「Carefor」を開発しました。

セラピストは全国に53万人おり、店舗数は14万店舗あります。その巨大分散市場を1つにまとめて企業に派遣すれば、企業で働く従業員の方の心身の不調にアプローチできます。

実際に企業に派遣されたセラピストから施術を受けた方にアンケートを実施すると、効果を実感した人は99.9％という結果が出ました。コロナ禍で一度サービスを休止したのですが、その後は営業手法等を変えて中小企業中心に営業し、順調に店舗数と売上を伸ばしています。

今後医療費が年々増えていく中で、「予防」の重要性は高まるはずです。ヘルスケア市場は引き続き拡大していくので、セラピストとテクノロジーを活用して市場の拡大を狙っていきます。

Careforのサービス優位性です。まず、セラピストを安定的に確保するため、専門学校との提携を進めています。次に企業契約の獲得のため、代理店とも契約しているところです。

セラピストの能力評価に関しては、セラピストスコアというシステムを開発。評価に応じて時給が上がるシステムになっています。現在のスタート時給は、業界平均単価より高い水準です。

企業には、ボディケアサービスの提供だけではなく、従業員満足度や身体変化をフィードバック。企業作りに活かしていただいています。今後は健康診断のデータとの連携も実現予定です。

大企業ではすでにボディケアサービスが導入されているところも多いのですが、利用できるのは本社のみ、支社や営業所には導入できていないケースが散見されます。しかしCareforはプラットフォームを提供しているので、支社や営業所にも簡単に導入いただけるのがメリットです。

導入する際は、契約書を交わした上で利用する曜日や時間を決定します。そして登録しているセラピストに、その時間に企業へ行っていただくという流れです。

今後は健康eコマースや健康スコア等の開発・リリースを進める予定です。最終的には、創業当初から取得している健康データを利活用して、多方面への事業展開を考えています。ご清聴ありがとうございました。