企業とテストユーザーを繋ぐUXリサーチプラットフォーム「Zerone（ゼロン）」を運営する、株式会社トリピア代表の塩崎と申します。本日はよろしくお願いします。

私は以前に旅行系のサービスを作っており、ユーザーヒアリングのためにたびたび空港へ行っていました。空港までは片道1時間もかかり、オフラインでの声がけは緊張もします。また当時通っていた大学のあるサンフランシスコは出張者が多く、想定ターゲットの観光客がなかなか見つかりませんでした。

このようにスタートアップには、仮説検証に必要なユーザーヒアリングがスムーズに進まず、余計な時間もかかるという課題があります。また大企業も、1つのプロジェクトに対して100万円や、年間数億円といった巨額のリサーチ予算を割いているという課題を抱えているのです。

Zerone（ゼロン）は、企業とテストユーザーを高速でマッチングをさせるリサーチプラットフォームです。テストユーザーは自分に合った案件を見つけて応募します。この際プロフィール記入等の面倒な作業は一切ありません。こうしてテストユーザーは隙間時間でお礼を稼ぎ、企業はピンポイントで想定しているペルソナを探すことができます。

現状のユースケースは3つに分かれています。ニーズ検証・ユーザビリティテスト・競合リサーチです。

企業の案件掲載は無料で、テストユーザーとのマッチングが発生した際に成約手数料をいただいております。2021年4月にクローズドα版を公開したところ、約50社に利用いただき、応募数・成約数・掲載数の全てにおいて好調な数字が観測できました。

近年Zoom等の非対面ツールが充実し、座談会等のオフラインリサーチがオンラインに置き換わっているトレンドも、Zeroneの追い風になっています。国内のデジタルリサーチ市場は2,200億円規模で、年間17％ずつ成長。アメリカのデジタルリサーチ市場と比較すると、ここから4倍へと拡大すると見込みです。またUXリサーチという職種は、米国では日本の10倍以上の求人があると言われています。よってリサーチ市場は、今後伸びていく市場だと考えております。

Zeroneの根幹は、ユーザーのデータベースを活用したマッチングアルゴリズムです。これを活用して、ピンポイントで人探しができるサービスを目指しております。現状はリサーチに特化してサービス運用をしていますが、「別の用途でも使用したい」という問い合わせもいただくようになりました。海外の先行事例では既に100億円を調達した企業や、成長率40％以上を維持する企業も出ております。

主なメンバーは私とフルスタックエンジニアCTOの大橋拓矢の2人です。新規事業のプロセスを効率化させ、イノベーションを加速させていきます。Zeroneです。ありがとうございます。