このプロジェクトについて

  • 1睡眠の質そのものを改善するユーザー介入型ロボット寝具「Pixx」

ABOUTピッチ概要

AxRobotix株式会社の川村です。弊社はロボティクスの力で人類の進歩を加速させるスタートアップです。

 

私はロボットエンジニアとして、パナソニックやスマートロック・Akerunなどで試作開発から量産まで経験してきました。その中でずっと悩んでいたのが、睡眠の質です。これまでスリープテックデバイス等を試してきたのですが、マッチするソリューションに出会えなかったため、AxRobotixを立ち上げました。ロボティクスを用いたスリープテック領域に挑戦していきます。

 

 

 

皆さんご存じの通り、人生の3分の1は睡眠に費やされており、その質が残りの3分の2に影響しています。しかし私たちの住む日本は世界中で最も眠らない国です。しかも年々睡眠時間は短くなっています。睡眠不足は日中事故や生産性の低下に繋がるのはもちろん、生活習慣病や身体疾患、鬱病等の精神疾患にも直結することが分かっています。

 

睡眠は数多くの疾患に関わるとあって、大手製薬会社は睡眠障害に関わる新薬を開発。エーザイはOura Ringというデバイスに投資し、デジタルテクノロジーへも参入しました。こういったライフサイエンス産業と生活者のニーズを受けて、広義のスリープテック市場はグローバルで9兆円、日本のみでも1.2兆円という巨大市場となっています。

 

スリープテックには既に多くのスタートアップが参入していて、ハードウェアも市場投下されています。その結果Oura Ringのようなウェアラブルデバイス、S’UIMINのような脳波測定器、CasperのようなDtoCマットレス等数多くのスリープテックのソリューションがここ10年で次々現れました。

 

 

 

しかしながら、これらはいずれも睡眠前後のデータしか取れません。人生の3分の1、睡眠時間の100%を占める睡眠そのものに対して、直接的に睡眠の質を改善するユーザーへの介入が未解決のまま。せっかくストックされたデータが十分に活用されずホワイトスペースになっています。

 

そこでAxRobotixは、睡眠の質そのものを改善するユーザー介入型の寝具を展開することにしました。各種既存の計測系アプリやデータと連動して、一人一人の睡眠データに合わせて姿勢制御を行うことが可能です。

 

 

 

ファーストプロダクトとして、ベッドに取り付けるタイプの変形ロボット枕「Pixx」をリリースします。

 

 

 

アプリとセンサーを通して首の姿勢制御を自動的に行って深い良質な睡眠を実現。睡眠時に介入可能なハードウェアとしての寝具、特許出願中の姿勢制御技術、枕をパーソナライズできるアプリの3つを連動させられるのが強みです。

 

長期的にはスリープセンサーと連動しながらデータ、アルゴリズム、ハードウェアの制御を行い、睡眠の知見を蓄積する睡眠データプラットフォームを目指します。以上です。ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

AxRobotix株式会社 
川村 裕一 氏

千葉工業大学・大学院にてロボットのハードウェア開発と進化ロボティクス(AIの一分野)の研究を行う。2012年入社のパナソニック株式会社ではマニピュレータ型ロボットのソフトウェア開発に従事し、2014年立ち上げに参加した株式会社Photosynthの日本初のスマートロック「Akerun」の開発では原理試作から量産までを一貫して行った。その後フリーランスのロボット試作エンジニアとなり、数社のハードウェアスタートアップの立ち上げや新規事業プロダクトの開発に携わるそして2019年に、長年感じていた課題である「日によって枕の高さやマットレスが合わず睡眠の質が落ちる」を解決するため、Ax Robotix株式会社を立ち上げた。現在は事業開発・開発指揮を中心に業務を遂行している。

COMPANY会社概要

代表者
代表取締役社長 川村 裕一
住 所
東京都足立区柳原1-8-6 大山ビル2F
設立日
2019年 4月1日
登壇月
2021年8月
URL
https://www.axrobotix.com/

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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