このプロジェクトについて

  • 1学ぶ人のモチベーションにフォーカスしたオンライン学習プラットフォーム「TimeTact」

ABOUTピッチ概要

「未来を変えたいなら今やる」。新しい学び方・探究にフォーカスした社会と繋がる教育プラットフォームを作っている、株式会社StudyValleyの田中と申します。よろしくお願いします。

 

具体的には、学ぶ人のモチベーションにフォーカスしたオンライン学習プラットフォーム「TimeTact」を提供しています。近年EdtechのトレンドはAIですが、StudyValleyは完全にモチベーションに振り切っております。

 

前職ではVCだったのですが、特にイスラエルに投資していた時に、若者が非常にいきいきしている点に驚きました。イスラエルはスタートアップも多く生まれています。これに比べて日本は起業家も少ないし、あまり活気がない。それはなぜなのか?と長く考えていました。

 

世界の18歳、高校生に聞いたアンケートでは、日本の高校生で「自分で国や社会を変えられると思う」と答える方は18%しません。また「自分の国の将来はどうなりますか?」という問いで、今後日本が良くなっていくと思っているのはたった9.6%。残りの60%弱が「悪くなる」「変わらない」と思っていて、この状況は非常にまずいと考えています。

 

 

 

日本はそろそろ「What」や「How」ではなく、「なぜ勉強しなければいけないのか」というモチベーションの源泉を科学するフェーズに入ったのではないでしょうか。Study Valleyも創業当初はAIのプロダクトを提供していたのですが、保護者にヒアリングすると「そもそも子供にやる気がないからAIを開かない」と言われ、課題を気付かされました。

 

 

 

令和4年度から高校では「探究学習」が必修化されます。今までの教科学習では、例えば数学の方程式を教えてもらって「知る」だけで終わっていましたが、探究学習では、知識を知った上でそれを使って「創る」のが特徴です。「知る」と「創る」をぐるぐると回しながら、自分でソリューションを組み立てていきます。

 

しかし学校の先生は今まで教科学習しかやっていないので、生徒に創らせるためのコーチングやファシリテーション、評価ができません。また今までは教えた内容が理解できていれば100点でしたが、探究学習では生徒一人ひとりがそれぞれ創ってくるので、評価が非常に難しくなるという点が課題になります。

 

 

 

そこでStudyValleyはプラットフォームとなるTimeTactを用意し、学校に提供。グループで調べた内容を模造紙にまとめて黒板に張って発表するようなことを、デジタルに置き換えます。デジタルのアウトプットに対しては社会からフィードバックがくるので、社会のニーズに即した探究学習をできる点が特徴です。

 

 

 

源泉となるコンテンツはどうするのか。現在経済産業省が探究学習に合わせて「STEAMライブラリー」というWebサイトを開放しており、名だたる大企業がコンテンツをここに提供しています。実はこのSTEAMライブラリーは弊社が単独で開発しているのです。

 

TimeTactのお客様は、公立学校で言えば教育委員会で、私立学校からも個別にお声掛けいただいています。例えば生徒が調べてきた「10年後の航空産業のあるべき姿」のような生きた課題、生きたソリューションに対して、企業が直接フィードバックするような探究学習を実現しています。

 

Edtechは儲からないイメージがあると思いますが、社会と繋ぐことで非常に可能性が大きくなる領域です。以上、ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

株式会社Study Valley 
田中 悠樹 氏

東京大学大学院(学際情報)卒業後、新卒でゴールドマン・サックスにエンジニアとして入社。日本銀行やアジア各国中央銀行との決済プロジェクトをPM・エンジニアとして実行。その後、スタートアップCTOを経て、2015年よりリクルートにて内製開発組織やデータサイエンス組織の立ち上げを担当。2017年より、Recruit Strategic Partnersに異動し、北米・イスラエルにてAI・Blockchainスタートアップへの投資を担当。並行して技術DDを専門に行う組織の立ち上げやBizDev組織の立ち上げを担当。

COMPANY会社概要

代表者
代表取締役 田中 悠樹
住 所
【本社】東京都江戸川区中葛西 5-20-13 水戸ビル 2F 【福岡支社(開発拠点)】福岡県飯塚市飯塚2
設立日
2020年1月23日
登壇月
2021年8月
URL
https://www.studyvalley.jp/

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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