ABOUTピッチ概要
テクノロジーで人間を進化させるLIFEHUB株式会社の中野裕士です。
LIFEHUBは「AaaS(Augmentation as a Service)」を提唱しています。これはロボティクス等の高度なテクノロジーによって、機械の身体を作って全ての人類の身体的な制約をなくすというサービスです。その第1弾としてLIFEHUBは、車椅子ユーザーが健常者と同じような生活ができる「次世代の椅子型モビリティ」を作っています。
この椅子型モビリティは、椅子の下に人間の脚を模した構造がついていて、車椅子ユーザーでも立ち上がれる構造となっています。この脚構造を使ってエスカレーターや階段を上ったり下りたりするのです。従来からある「車体の大きさよりも狭い場所に行けない」という問題にも対処できるよう、コンパクトなボディを採用しています。
このように立ち上がって高いカウンターでのレジの会計等を行うことや、高い場所の本にアクセスすることが簡単に実現します。健常者と同じ目線で話せるので、車椅子ユーザーにとってはかなり幸せな体験になります。
現在は3機目のプロトタイプを開発中。人が乗れるタイプで、既に2本の脚で立ち上がりバランスが取れるようになっています。このモビリティは主に高齢者が対象となることを想定しているため、操作がうまくできずに危険な状態に陥ることがないよう、障害物を画像認識して回避するようなシステムも開発中です。
まずはファーストモデルを2023年に発売し、2025年にはグローバルに向けて普及モデルを発売します。その先には階段昇降可能なモデル、そして最終的には完全自動運転可能なモデルをリリースし、手元のタブレットで目的地を選択すれば歩道や階段を通って目的地に辿り着けるというモビリティに進化させる予定です。
世界では様々な会社が車椅子を製造していますが、LIFEHUBのように高機能な椅子型モビリティを作っているメーカーは多くありません。米国のメーカーやスイスのスタートアップでは、立ち上がったり階段を上ったりするような機能はありますが、スタイリッシュなデザインで思わず乗りたくなり、コンパクトな車体によって障害物に遮られないという特長も持っているのは、LIFEHUBだけです。
電動車椅子のグローバルマーケットはかなりの成長が見込まれていて、2027年で58億ドル規模に達する見込みです。LIFEHUBのモビリティは高機能なので、高級車のような高価格帯でのブランディングを実施し、グローバルで数パーセントのシェア、数百億円規模の売上を狙います。
LIFEHUBの椅子型モビリティは、普及モデルなら200万円で購入可能となる予定です。また介護保険適用のユーザーなら、月1万円ずつ支払うサブスクリプションでの使用も可能です。LIFEHUBでは創業当時から戦略的にパテントを出願しており、グローバルでも既に数件出しています。
ボードメンバーは私・中野と、エンジニア出身のCTO・野宮です。メンバーの約8割もエンジニアで、技術力の高いメンバー構成となっています。ファーストモデル発売のために必要なスキルを持つ人材は既にほとんど獲得できているので、これからは人材の層を厚くしていくフェーズです。
LIFEHUBは次世代の椅子型モビリティによって、まず車椅子ユーザーの脚を進化させ、それを皮切りに世界一のAaaSリーディングカンパニーを目指していきます。ご清聴ありがとうございました。