ABOUTピッチ概要
株式会社アグクル代表の小泉泰英と申します。大学の農学部時代に発酵食品を研究し、日本独自の文化である米麹がこれから世界で活躍する可能性に惹かれ、起業しました。発酵技術が活かされたプライベートブランド「ORYZAE」を通して、世界中の腸内環境をきれいにし、美と健康を届けたいと考えています。
アグクルでは現在、米麹由来の発酵糖分「オリゼ」を作っています。オリゼには2つの特長があり、1つは砂糖の代替品として使用することができる点、もう1つは栄養が豊富で腸内環境を整える糖分になる点です。
この成分を使った製品「ORYZAE」は、「砂糖不使用×トレンド」から生まれるブランドとして、シリアル・ドリンク・ソースという3つのラインナップで提供しています。
2021年にシードの資金調達をしてから、事業を約20倍に成長させてきました。1年前は「麹は体にいいですよ」ということしか伝えられませんでしたが、事業が成長する中でユーザーのインサイトから2つのことがわかってきました。砂糖摂取を控えたいというニーズと、腸内環境を整えたいというニーズです。
現在ヨーロッパで砂糖税が導入されるなど、なるべく砂糖を取りたくないという人が世界で増えており、砂糖の取りすぎで病気や不調が生まれることが医学的にも分かっています。また米麹を摂取することで腸内の善玉菌を活性化し、日々の健康を助けるという研究データも発表されました。つまりアグクルがこの1年で事業が急成長した理由は、ORYZAEを食べることで砂糖を抑えてマイナスをゼロにし、腸内環境が整うというゼロをプラスにするという、双方のニーズを捉えたからだと思っています。
トラクションやコンバージョン率は順調に推移していて、CPAも2回目以降で黒字化。新規ユーザー・リピーター共に増加し、PMFの兆しが見え、上位20%のロイヤルユーザーが全体LTVの約5倍を占める等ファン形成も行えています。
これまではプライベートブランド商品としてファン形成・商品開発・OMO・サプライチェーンの最適化に取り組んできましたが、今後は米麹由来の機能性糖分として、砂糖代替市場にも参入予定。アグクルの技術の強みが生かせる点、そしてマーケットが伸びているためです。
砂糖代替市場は現在2兆円程の規模で、今後2.5兆まで伸びると言われています。プロダクトベースのシリアルは5.7兆円と非常に大きな市場です。まずはビジネスモデルを確立していきながら、その裏側でオリゼ開発の基礎固めを行っていきます。そして日々の開発では「オリゼ×トレンド」で市場の上位互換に当たる商品を作りつつ、機能性糖分・オリゼをBtoBで提供できるよう、成分分析・利便性の向上・コストダウンに着手する計画です。
現在のビジネスモデルはBtoCに近いですが、長期的には原料提供のBtoB事業を展開していき、糖分の役割を担っていくポジションを目指しています。
私たちは機能性糖分・オリゼを通して「健康的な砂糖の代替といえばオリゼ」と言われるようなトッププレーヤーを目指し、事業を成長させていきます。ご清聴ありがとうございました。