ABOUTピッチ概要
シニアのQOL向上を目指す「孫オンデマンド」サービス「オトモニ」の紹介をします。
このサービスが生まれたきっかけは、私の祖母です。祖父が老人ホームに入った後、家に一人残された祖母は急速に衰えていきました。介護保険を申請しましたが、利用できるのは週1回の家事手伝いのみ。ネットで代わりになるサービスを探しましたが、いいサービスは見つかりませんでした。
昨今の少子化や地域コミュニティの衰退は、私の祖母のようなシニアを年々増加させています。今日、紹介するオトモニは、こういった日本のシニアの社会的孤立を解消するために生まれました。
ここでメンバーの紹介です。創業メンバーは代表の私と、高校の同級生の深津弘至の2名。データを見ることや細かい作業が好きな理系出身の自分と、人と話すことや、みんなで何かすることが好きな営業出身の深津の2名で、お互い補完し合っています。
それではサービス紹介です。オトモニは学生スタッフとシニアのマッチングを行い、生活支援サービスを提供しています。オトモニと既存の介護サービスとが異なるのは、訪問時のコミュニケーションを通じて、シニアの方に喜びや楽しみを感じてもらえるサービスを目指している点です。
サービスの利用方法です。初回予約であれば電話もしくはネットで申し込みいただき、依頼内容と日時を決めます。その後、登録スタッフから当日のスタッフを選定。初回訪問時はお客さまとスタッフの相性を確認する目的も兼ねて、社内メンバーとスタッフの2名で訪問します。ご要望があれば、次回予約もその場で可能。以降はスタッフ1人で訪問します。
実際のサービス利用事例です。静岡市にお住まいのMさんご夫婦は、娘さんが遠方にいることもあって、今は夫婦2人で一軒家にお住まいです。ガラケーからスマホに買い替えるタイミングで、オトモニに申し込んでいただきました。担当スタッフNさんは大学3年生で、Uber Eatsやタイミーでバイトをしていたり、地域活性化のボランティアに参加している大学生です。
サービス利用から2か月経ち、今では時計やパソコンの買い物に行ったり、脱走した飼い犬を見つけ出す、悪徳な高額定期便サービスの解約を手伝うなど、様々なお手伝いをしています。最近では、お父さまの過去の海外での仕事の話を聞き、購入したパソコンでお2人の行状記を作ったそうです。お母さまには軽度の認知症があり、最初は訪問するたびに「はじめまして」と言われていたのですが、今ではNさんの名前も覚えて「まるで孫ができたみたい」と非常に喜んでいらっしゃいました。
さて競合との比較です。オトモニは保険外サービスのため全額自費負担にはなりますが、資格不要のスタッフを活用した人材不足の解消や制度にとらわれない幅広いサービス内容を特長としています。
また、次に説明する訪問サービス事業以外での売上をマネタイズの戦略としているため、スケール可能なビジネスモデルであると考えています。
その1つ目がリアル接点を起点に様々な商品やサービスを提供する高齢化チェーンの構築です。お客さまの健康状態や生活に合わせたサービスを紹介し、売上を作ることを想定しています。2つ目にtoB向けのマーケティング支援・代理店事業で、こちらは既に取引を開始しているところです。マーケ支援事業では、新商品・新サービスを開発した企業さまのサポートを弊社が行い、その対価をいただきます。
オトモニのターゲット市場は、33兆円規模のシニアのヘルスケア産業。海外でもオトモニ同様の生活支援サービスは急成長しています。それが2017年設立のアメリカのスタートアップPapaです。Papaはコロナ禍においても急成長を遂げ、現在、評価額1500億円超えのユニコーン企業となっています。
これまで静岡で構築してきたモデルを、今後大都市に展開し、2年以内に高齢者人口の4 割以上を占める3大都市をカバーします。
以上です。ありがとうございました。