ABOUTピッチ概要
findの高島と申します。findは「落とし物が必ず見つかる世界へ」を実現するスタートアップです。
皆さま、落とし物で困った経験や、落とし物をしてしまった思い出などはありますでしょうか。実は私は昨年、貴重品が丸ごと入ったリュックを失くしてしまうというつらい経験をしました。それでこの会社を立ち上げています。
落とし物の件数は今、国内で年間8000万件ほど。これらの9割以上は、交番ではなくて民間企業に届いています。つまり駅での落とし物は駅員さんに、商業施設なら店員さんに届けられるということです。実はこの落とし物の管理には、かなりのコストがかけられています。
我々は実際に、京王電鉄の忘れ物取扱所で3日間働かせてもらったのですが、非常に大変でした。ひっきりなしに問い合わせの電話がかかってきて、実際に問い合わせに来る方も非常に多かったのです。
落とし主も預かる民間企業も非常に困っていますが、現状、それを解決するサービスはありません。そこで両者の課題を一気に解決するのが落とし物クラウド「find」です。
findには大きく3つの機能があります。まずは落とし主向けです。落とし主はfindのLINEの公式アカウントにアクセスするだけで、該当の落とし物があればどこに落とし物があるか、なければその旨を回答するようなチャット機能を用意しています。次に、京王電鉄さまをはじめとする交通インフラや商業施設向けの機能です。荷物を預かる企業はスマホで写真を撮って、「いつ・どこで」という簡単な情報を登録するだけで、落とし物が簡単に登録できます。最後に、findがそれらを統合し、高速でマッチングする機能を提供しています。
お気付きのように、findを導入する企業が増えれば増えるほど、落とし主は落とし物を見つけやすくなる仕組みとなっています。findの導入対象は、鉄道会社をはじめバス・タクシーを中心とする交通インフラや、ショッピングモールやスタジアムなどの商業施設などです。
また落とし物を預かる企業は、落とし物の情報管理に高額なコストをかけていますが、find を導入することでそれを半分程度にできるという試算をしています。その実証のために、2023年2月から実証実験を開始する予定です。
ところで落とし物関連のサービスというと、落とし物にタグを付けるサービスがあります。ただ、電池の問題や、要求されるリテラシーの高さ、そもそもタグを付けられないアイテムもあるなどの課題があるのも事実です。その点findは、全ての落とし物と全てのユーザーを対象にするサービスとなっています。まずは民間企業の落とし物情報管理コストを下げ、ゆくゆくは落とし物の社会インフラとして、toCサービスも順次展開していきたいと考えています。例えば、落とし主が見つからない落とし物は、実は7割以上もあるのです。これらを二次流通したり、翌日配送などの付加価値を提供したいと考えています。
以上です、本日はありがとうございました。