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株式会社APTOです、よろしくお願いします。
皆さん、AIの社会実装状況と聞けば、何を思い浮かべますでしょうか。現在、モビリティ・メディカル・大手製造業などのAI開発を、大手の開発受託が担い、大規模産業でAIの社会実装が進んでいます。しかし、それ以外の企業はどうでしょうか。もっとAIの社会実装が進んでいく必要があると私は考えています。
AIの開発はどのように行われているかご存知でしょうか。AIの開発には主に4つのプロセスがあります。データの収集・作成、AIの構築、組み込み、評価です。その評価をもとに再度データの収集・作成を行います。この中で最も時間がかかるのはデータの収集・作成の部分で、実に全体の約80%近くの時間を占めています。
このデータ作成は、アノテーションと呼ばれます。アノテーションとは正解を付与することです。例えば、犬の画像に「犬」という正解を付与するように、トマトの物体検出、魚の物体検出、冷蔵庫内のAIカメラ、人の物体検出など、各産業に特化したデータが大量に必要となります。
しかし、これらのデータ周りには大きく次の3つの課題があります。
・自社にデータがあるけれど整理しきれない
・そもそも人が足りない
・そもそも肝心なデータがない
また、アノテーションの作業には専門知識が不要なケースもありますが、実際には高給なAIエンジニアが対応しているというケースも少なくありません。
これらの問題を解決するのが「harBest」です。
harBestではまず、企業が様々な機械学習のタスクタイプから対象のタスクを選択し、プロジェクト名、公開範囲、予算を入力。作業者の属性、実施期限、作業の説明を入力していきます。次に対象のデータをアップロード。最後に開始ボタンを押すと、harBestのクラウドワーカーにタスクが飛ぶ仕組みとなっています。クラウドワーカーはこのような簡単な作業をするだけでAmazonギフト券に交換できるポイントを取得できるのです。
あるアルゴリズムの改善を行うタスクにおいて、アルゴリズム自体を改善しても精度はあまり変わらなかったのですが、データそのものを改善したら大幅に精度が向上したという研究報告があります。つまり、データの品質がAIプロジェクトの成功の確率を上げる要因の一つとなるほどデータは重要なのです。
harBestは、複数人数での作業をもとにした自動チェックアルゴリズムを用意し、信頼度が高い良質なデータを集めることが可能な仕組みとなっています。また、これとは別に「スマートチェッカーAI」が作業者を評価。これは作業に応じてレーティングが変動する仕組みです。作業者はレーティングに応じてポイントがもらえるので、良質なデータを作るインセンティブに繋がっています。
企業によっては秘匿性の高いデータを取り扱いたいケースもあるので、本人確認書類の提出・NDAなどを締結したプロユーザーにのみ依頼することも可能です。
harBestはクラウドワーカーに直接発注する仕組みを採用することで、驚異的な低コストを実現できています。またharBestには画像系の案件であったり、文章系や音声系の案件など様々なタスクがあり、スマホアプリ上で簡単に作業ができるようになっています。
harBestのビジネスモデルは、月額課金とクラウド発注時の手数料です。様々な業界で利用実績がどんどん増えています。ある大手企業からは「難易度の高いアノテーションを依頼したが、結果として、90%-95%の精度向上ができた」という意見をいただきました。
弊社では、AIは一手段に過ぎないと考えていることもあり、現在データの未整理領域にも業務を拡大しています。収集データの作成だけではなく、ノーコード・ローコード開発および機械学習のビジネス評価を測れるようなBIツールも作成していきたいと思っております。AIに必要な機能を全て実装することで、harBestをさらに需要が増えるAIに必要なプラットフォームにしていくつもりです。以上です、ありがとうございました。