ABOUTピッチ概要
はじめまして。株式会社Gab代表取締役の山内萌斗と申します、よろしくお願いいたします。Gabは買うことで社会課題の解決に繋がるエシカルブランドに特化したマーケティング支援および商品販売プラットフォームの「エシカルな暮らし」を運営しています。私は静岡県浜松市生まれの22歳。大学1年生の時にシリコンバレーを訪れた際、そこで現地の起業家がスケールを目指しながらもソーシャルビジネスに取り組むという姿に感化されたことがきっかけで、起業しました。2023年1月現在、Gabは 4期目になります。
Gabのミッションは「社会課題解決の敷居を極限まで下げる」ことです。色々な事業を運営していますが、本日は「日本をエシカル消費先進国にする」を掲げ取り組んでいる事業「エシカルな暮らし」について説明します。
まず、エシカル市場の市場規模についてです。海外では、例えばイギリスだけで19兆円。日本の詳細なデータはありませんが、例えばコープの売上4,400億円のうち約4割以上を占める2,000億円がエシカルラインナップとなっており、エシカル消費を実践している人が一定数いることがわかります。消費者庁の調査でも、エシカル消費に興味がある、または実践しているという人は年々増加しているというデータがあり、エシカル市場のポテンシャル・成長性は非常に高いと言えるでしょう。
Gab自身、エシカル市場のポテンシャル・成長性を実感しています。前期より、「エシカルな暮らし」の小売事業を本格化させましたが、3期目で営業黒字を達成。今期は小売事業にさらにフォーカスをして成長していきたいと考えています。
「エシカルな暮らし」の売上は、エシカル顧客とエシカルブランドの課題を解決することによって生まれています。
エシカル顧客のペルソナは30代の女性。①社会課題に対する知見が浅く商品の見極めが難しい ②エシカル商品を周りに使っている人が少ないため購入ハードルが高い ③身近にエシカルアイテムが揃う店が少ない ④買うまでには至らないが、エシカル商品への行き場のない情熱があるといった課題を抱えています。
一方のエシカルブランドのペルソナは、クラウドファンディングをした後のエシカルブランドで、課題は以下の通りです。①商業施設に出店したいが費用対効果が合わない ②自社の接客クオリティで販売してくれる売場が少ない ③目先の売上に集中する中でPDCAを回す余裕がない ④認知拡大したいがSNSの運用ノウハウがないので労働集約的なPR活動に依存せざるを得ない。
それぞれの課題に対して「エシカルな暮らし」は、フォロワー数4万人超え(2023年1月時点)のInstagramアカウントを軸に情報発信することで、エシカル顧客へアプローチしています。
Instagramではサステナブルなニュースや商品の紹介を毎日投稿。ブランドの認知拡大を図りつつ、消費者へ情報提供しています。このノウハウはLINEやメルマガ、ブログなどにも横展開。そこから「エシカルな暮らし」のECサイトへ誘導し、エシカルブランドの商品を購入いただいています。こちらも月次で売上が伸びている段階です。
また「エシカルな暮らし」の売上の大部分を占めているのが、上図の実店舗です。
例えばエシカル商材の中には、これまでゴミだったものをアップサイクルして、価値がなかったものに価値を生み出しているものがあり、実際に手にとって体験してもらうことで、商品の良さをわかっていただきます。ストーリーやユニークさを併せて伝えることで、納得して買い物してもらえるのが実店舗の位置付けです。実店舗は再来店して再度商品を購入してくれる方も非常に多く、納得の買い物体験を提供するお店が作れていると感じています。
また「エシカルな暮らし」の店舗は、「みんなで『つくる』お店」をコンセプトに掲げ、「エシカルな暮らしLAB」を運営しています。
ここは「Lab as a Service(LaaS)」として、店舗スタッフ、ブランド、そしてお客さまの垣根を無くし、全員がラボメンバーとしてより良い商品改善のために協力し合うコミュニティ型の店舗です。
これまで120を超えるエシカルブランドが、このLaaSに共感してくださっており、有楽町マルイの店舗には2023年1月、80ブランドが出店しています。
このように「エシカルな暮らし」は、EC・店舗への出店を通して、SNSでの認知拡大、コアファンの獲得、PDCA活動のサポート等、徹底的にエシカルブランドに伴走するサービスを提供。また、集まったお客さまからの声を元に、インフルエンサーや大企業、老舗ともコラボしています。
今後はテクノロジーを活用し、売上の最大化とエシカルな暮らしに出店し続ける理由づくりを強化していく計画です。またノウハウが溜まった段階で、エシカルな暮らしによるライフスタイルブランドを立ち上げていきます。その先には商社的な事業も検討。エシカルバリューチェーンを構築した後、作り手と売り場のニーズをマッチングする事業も展開する予定になっています。
また、2023年1月20日からセブン-イレブンの実店舗に「エシカルな暮らし」の棚を設ける取り組みも始めました。これからも日本をエシカル消費先進国にすることを掲げて取り組んで参ります。以上です。ありがとうございました。