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遠隔通訳アプリ「Oyraa」を運営している株式会社Oyraaのコチュ オヤです。よろしくお願いします。
ご存じのとおり、日本は少子高齢化がものすごいスピードで進んでおり、2040年には1500万人の外国人労働者を受け入れないとGDP目標が達成できないと日本政府が発表しています。この1500万人というのは、今の約10倍の数字です。
外国人労働者は現在、主に、中国、ベトナム、韓国、フィリピン、ブラジル、ネパール、インドネシアなど、ほとんどがアジアの国から来ています。彼らの多くは日本語が話せませんし、かといって非英語圏出身の方は英語が話せない方も少なくありません。
以上は日本の現状ですが、グローバルでは3億人の移民がおり、その内約2億人は国際移民労働者で、似たような状況にあります。海外に住んで働いている方々は、不動産や役所、病院、銀行など、日常的にあらゆるところで言葉の壁に直面しているのです。言葉の壁があるという意味では外国人労働者や移民だけでなく、旅行者や海外出張、海外と仕事をされる方も同じでしょう。
現状、このような状況に対応するためには2つのソリューションがあります。1つ目が人間による通訳です。人間による通訳は通訳会社を介して使うことが多いと思われますが、4時間以下では予約ができない、1回で数万円のコストが発生してしまう、予約が必要なので緊急時に使えないという課題があります。2つ目が機械による通訳です。DeepLやGoogle 翻訳、ChatGPTなどの翻訳ツールは出てきていますが、これらは「通訳」ツールではありません。簡単な会話ならできるサービスもありますが、医療などの専門用語には対応できませんし、書き言葉ではなくて音声通訳ができるツールはまだないのが現状です。
このような問題をクリアするため我々は、人間によるオンデマンド遠隔通訳アプリ「Oyraa」を提供しています。
Oyraaのアプリを開くと通訳者がリストアップされており、その中から自分が使いたい言語や専門分野でソートしていきます。通訳をお願いしたい方を決めたら、自分に合う方法で利用を開始。音声通話、ビデオ通話、チャット等の方法を用意していますが、三者間通話が最も使われています。つまりOyraaではどこかに電話する際に、間に通訳者を入れて電話できるということです。Oyraaは日本だけではなく、中国以外の全ての国で利用可能。通訳者ネットワークはグローバルに広がっており、日本はもちろん、南米やヨーロッパ、色々な国に通訳者が散らばっています。
ビジネスモデルは非常にシンプルで、通訳者に支払われる報酬の30%をいただいています。
我々は機械通訳の将来性を強く信じています。ただしそのためには、学習データと時間が必要です。AIの通訳スキルを向上させるためには音声、それも自然会話データが必要で、特に希少言語のコーパスデータ、アクセントや方言のデータ、専門分野のデータ、文化、文脈データ等が必要になってきます。Oyraaは現在、満たされていない通訳ニーズに人力で対応しながら、希少言語の通訳データを集めているところです。まずは日本語を軸に希少言語のデータを集め、希少言語と希少言語、例えば、アフリカの言語と東南アジアの言語という希少な通訳データを集め、これをAI通訳に活かしていきたいと思っています。
以上です、ありがとうございました。