このプロジェクトについて

  • 1プリペイド式自動井戸料金回収システム「SUNDA」

ABOUTピッチ概要

株式会社Sunda Technology Global代表で創業者の坪井です。Sundaはアフリカのウガンダで、重要なインフラである井戸に対して、「SUNDA」と名付けたモバイルマネーを用いたプリペイド式自動井戸料金回収サービスを開発しています。

 

まず、「SUNDA」がどんなプロダクトなのか、どんなユーザーが使っているのか、動画をご覧ください。

 

 

  

「SUNDA」は、2018年に私自身がウガンダに1年間滞在し、現地住民と一緒に開発したサービスです。

 

 

 

まず、ウガンダにある既存のハンドポンプ井戸にSUNDAユニット(上図左の赤い装置)を設置します。水を汲みたい人は、交通系ICカードのようにモバイルマネーを事前にIDタグ(上図左の青い機器)にチャージ。チャージしたらIDタグを持って井戸に行き、SUNDAユニットに挿入して水を汲む。水を汲むと、汲んだ分だけ自分のIDタグの残高から料金が差し引かれます。当然料金がチャージされていないタグを井戸に挿入しても水は出ません。これだけのシンプルな仕組みです。

 

 

 

サブサハラアフリカ農村部においては、現在でも安全な水へのアクセスが難しい人が3億人いると言われています。そういった方は、上図左側のように、野生動物も使う非常に汚い水を生活水や飲料水として使っているのです。また、水源は森の中などの奥まったところにあることが多く、水を汲む途中にレイプ被害に遭ってしまったという恐ろしい事件も報告されています。

 

全ての人が安全な水にアクセスするためにはどうしたらよいか。この問題を解決する方法は大きく2つあります。「井戸の数を増やすこと」、そしてその井戸が稼働し続けるための「持続可能な井戸管理」です。

 

これまでの援助によって、井戸の数は増加傾向にありました。しかし、井戸の劣化や故障により、使えない井戸も多数存在します。また、井戸の使用料は各家庭定額で、使用料は住民の代表者が手作業で収集していました。これには着服リスクもあり、また各家庭で使用量が違う場合の定額制は不公平感を生んでいます。

 

これらの問題を解決できるのが「SUNDA」です。既存のハンドポンプ井戸に、SUNDAユニットのハードウェアを設置することで、汲み上げられる水の利用データをモニタリングできるため、井戸の稼働有無をリアルタイムで知ることが可能です。またIDタグを差し込むことにより、誰がどのくらい水を使ったのかわかるので従量課金できますし、着服リスクもありません。料金の回収もモバイルマネーで自動化しました。

 

SUNDAは「井戸の管理」、さらにその井戸管理を支える「水料金の回収」の2点に着目し、「持続可能な井戸管理」を実現したのです。

 

SUNDAはインフラである井戸に機器の設置が必要なので、行政との連携が不可欠です。その点、既にSUNDAのウガンダ全土への拡大について政府と覚書を結んでいます。

 

今後は、ハンドポンプ井戸に加え、増加する水道にも対応していきたいと考えています。以上です、ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

株式会社Sunda Technology Global 
坪井 彩 氏

COMPANY会社概要

代表者
共同創業者 代表取締役CEO 坪井 彩
住 所
京都市中京区御池通高倉西北角4F
設立日
2020年3月17日
登壇月
2023年4月
URL
https://www.sundaglobal.com/

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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