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こんにちは。Yondemyの笹沼です。
突然ですが皆さん、今、日本の子育て家庭の94.7%が読み聞かせを実施しているということをご存知でしょうか。この20年間で、読み聞かせを実施する家庭の数が増加。絵本・児童書は衰退傾向にある出版市場の中で唯一伸びているセグメントとなっています。本好きの子どもになってほしい。保護者はその一心で忙しい日も、疲れている日も、毎晩読み聞かせをする。そんな親の思いや苦労が感じられる市場となっています。
これだけ読み聞かせをしていれば、日本中の子どもたちがさぞ本好きになっていると思われるでしょう。しかし、現実はむしろ逆です。
上図は小学生が1日にインターネットを利用している時間の推移です。現代の小学生はYouTubeやゲームに夢中で、読書離れが深刻化しています。それはなぜか。問題は読み聞かせの次の段階である「自分で本を読む」段階にあります。つまり、動画に慣れている子どもにとって、自分で文字を追って読まなければならない読書は本当に大変なことで、そのため、こんなに読み聞かせをしてきても、結局文字を読む必要がないYouTubeやゲームに子どもは流れてしまうのです。
せめて少しずつでも本を読んでほしい。そんな保護者の悩みを解決するプロダクトが、子どもが読書に夢中になる習い事「ヨンデミーオンライン」です。
ヨンデミーオンラインでは、入会してから3カ月目には4割の子どもが、ほぼ毎日(平均週に5日)本を読むようになります。YouTubeに夢中だった子どもが気付けば毎日、本を読むようになっている。そんな劇的な変化が起こるヨンデミーオンラインですが、実は全ての指導がAIとアプリを用いて自動で行われています。
まず、AIヨンデミー先生というキャラクターが、子ども一人ひとりの好みやレベルに合って、かつ読書の楽しさが分かる本をおすすめしてくれます。従来日本では、「3年生におすすめ」のような形で、学年ベースでおすすめの本が選定されていました。Yondemyでは独自の本の難易度指標を設定しており、(学年ではなく)「子ども一人ひとりの読む力」をベースに本をおすすめします。そのため、子どもが気持ち良く本を読み切って、読書の達成感を味わうことができるのです。
またヨンデミーオンラインのアプリはゲームのようになっています。読書記録がたまってバッジやスタンプがもらえる機能もありますが、大事なのはゲームシナリオ。例えば、ポケモンでは「ポケモンマスターを目指す」というストーリーがありますが、Yondemyでは本をたくさん読んで「伝説の読書家になる」「幻の巨大図書館を救う」といったストーリーを用意しています。
当初、YondemyにはAIによる本のおすすめしか強みがありませんでした。しかし丸一年かけてアプリをリニューアルすることで、ゲームのようなアプリ体験や、禁煙外来などで利用されている習慣化の理論を読書に応用し、子どものモチベーション管理までサポートできるようになりました。リニューアル以降、有料転換率は順調に伸び、保護者向けのポッドキャスト『おうち読書のミカタラジオ』では子育てカテゴリで1位を獲得。無料体験の登録者数もブログやTwitterを中心にクチコミが増加した結果、半年前の約5倍になりました。なお、ヨンデミーオンラインは最初の30日間は無料で、2カ月目から2,980円の月謝をいただくサブスクリプションモデルのサービスとなっています。
Yondemyの狙う市場は教育と出版で、それぞれ1兆円規模の市場です。日本で習い事といえば、水泳・ピアノを思い浮かべることが多いですが、Yondemyはそれに並ぶ「読書」という新しい習い事カテゴリを作っていきたいと考えています。
さらに、ヨンデミーオンラインを多言語対応させればグローバル展開も可能です。実際に日本の教育システムの代表格・公文式は公文メソッドとして、東進の映像授業モデルはe-Educationとしてグローバル展開を果たしています。
またYondemyは、オリジナルの児童書も出版予定です。例えば、Netflixが視聴データを分析して必ずヒットするオリジナル映画を作っているように、Yondemyも児童書をデータドリブンに作成していきます。ジェネレーティブAIを使った児童書出版の事業は、近々R&D開始予定です。
日本の学校は読書を一人ひとりに合った形では教えてくれず、読書による教育格差が生まれています。Yondemyは日本中の子どもたちへ豊かな読書体験を届け、教育格差を是正していきます。ありがとうございました。