ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
株式会社Furahiの川口です。FurahiはITツール学習&スキル可視化プラットフォーム「Pluski」を開発しています。
私は元々アフリカのケニアでVCとサッカー選手という2つの仕事をしていました。ケニアでは20代の5人に1人、約20%の若者が仕事に就けません。この現実を目の当たりにし、衝撃を受けます。その後コロナ禍で日本に帰国。RPAというプログラミングなしで業務を自動化できる便利なITツールに出会い、学び始めます。
私は元々文系で、RPAを学ぶ前はこれといったITスキルもなく、むしろITに対してアレルギーがあり、将来に漠然とした不安を抱えていました。しかしRPAを学ぶことで選択肢や可能性が広がり、この経験が「Pluski」のサービス開発に繋がっています。
さて、日本のIT人材不足は深刻です。Pluskiは日本人のITアレルギーを解消し、PluskiでITスキルを学んだ良い人材を企業とマッチングさせることで、日本の生産性を引き上げ、世界トップクラスのレベルへと導きます。
上図はPluskiのデモ画面です。ユーザーはオンラインでプログラムを選択。クイズに回答しながらITスキルを学び、プログラムを完了するとバッチやポイントをもらえるという仕組みです。Pluskiはゲーミフィケーションを用いたプログラム構成になっており、ユーザーの学習意欲の向上や定着を促しています。
デジタル人材関連サービスの市場規模は、日本のTAMで約1兆円です。RPAの市場規模をみると、ツールではなく、導入や保守・運用といったIT関連サービスの市場の方が大きいことが分かります。中小企業は、プログラムを書けるエンジニアではなく、ITを使ったちょっとした業務改善や効率化ができる人材を多く求めています。ソフトウェアの浸透により、ITツールエンジニアの需要も今後拡大するでしょう。
2023年8月現在、Pluskiのメインユーザーは学生で、九州を中心に約200名の学生がIT技術を学んでいます。またPluskiが育成する人材に興味を持ち、有給インターン・アルバイトとしての採用や内定を出している企業も複数あります。SaaSベンダーとの連携も進めており、企業で使われている様々なSaaSを学生が知れる・実際に触って学べる環境を提供していく予定です。
現在、マネタイズは有給インターンとして企業に学生をマッチングし、採用に至った際に手数料をいただくモデルとなっています。
Pluskiは日本人全員がIT人材になれる成長プラットフォームを構築していきます。まず政令指定都市から営業を始め、全国に拡大していく予定です。さらに人材に留まらず、社会人・企業向けの学習プラットフォームの提供や中小企業のITツール導入・活用ノウハウをデータとして蓄積し、それぞれの企業に合ったソフトウェアの提案サービスを展開していこうと考えています。
将来的にはITスキル教育を通じて、アフリカを含め世界中の失業者をなくすことが目標です。ありがとうございました。