このプロジェクトについて

  • 1生成AIモデルを使った消費者分析ツール「Qlay」

ABOUTピッチ概要

以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。

消費財企業向けの生成AIモデルを使った消費者分析ツール「Qlay」を提供している、クレイ・テクノロジーズ株式会社の中田です。

 

私は前職の日・米マッキンゼーで、消費財企業向けにマーケティング支援をしていました。その際特に重要だったのが「消費者の定性分析」、つまり「消費者が自社のブランドや商品をどう思っているか」という分析です。ある日、クライアントがAmazonや楽天の商品レビューやSNSのコメントを、スマホで一つひとつ読んで定性分析をしていることに気づきました。こんなことをしていたら大変だし時間もかかることは想像に難くありません。実際、消費者分析にかける時間の内、半分以上がこのような定性分析に費やされています。

 

なぜクライアントはこんなことをしていたのでしょうか。定量分析の最適化ツールは世に様々ありますが、消費者の声を拾い上げる定性分析ツールがないからです。この問題を解決すべく、クレイ・テクノロジーズはQlayを開発しました。

 

Qlayは深掘りしたい消費財の名称を入力すると、関連する口コミデータや商品レビュー、SNS投稿情報を収集し、その結果を大規模言語モデル(LLM)を使って分析するサービスです。その商品に対して消費者が何を思っているのか、どういった点が好き / 嫌いなのか、どう変わってほしいのかといった定性的なデータを見える化してくれます。つまり、これまでマーケターが頭の中で実施していた、膨大な言語データを読み解き、インサイトを抽出して優先順位付けするという作業を自動化してくれるのです。その結果、これまで1カ月かけて作っていた定性分析資料の作成を、ものの数分で作成できるようになります。

 

Qlayを導入すれば、消費者の新しいニーズやトレンドを即座に把握できるようになるため、これまで分析に充てていた時間を、新しい商品やマーケティング企画に使えるようになります。

 

他社との競合優位性は、深くてアクショナブルなインサイトが得られる点です。特定の商品に対して消費者が何を思っているのか、何をどう直すべきか、何が強みなのか、単語やキーワードだけではない定性データを定量的に分析してくれるのがQlayの特徴です。

 

現在は消費財企業向けの消費者定性分析というニッチな市場から取り組んでいますが、将来的には分析するだけでなく、Qlayに溜まったデータを元に生成AIモデルを構築し「どういった商品を、どう売れば、どういう人がターゲットになるのか」といった予測を可能にしていきます。この予測を皮切りに、商品のコンセプト作りやパッケージデザインの編集、ターゲットにすべきペルソナの設計、果ては消費財における企画系業務の一元管理や全体効率化といった業務への進出も狙っています。

 

クレイ・テクノロジーズのビジョンは、様々なステークホルダー(リサーチャー、デザイナー、マーケター、経営企画など)がいる消費財の企画業務を、生成AIを使ってよりすっきりとしたプロセスへ塗り替えることです。

 

以上です、ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

クレイ・テクノロジーズ株式会社 
中田 智文 氏

ハーバード大学 統計学部を卒業後、マッキンゼーの東京及びロサンゼルス支社にて経営コンサルタントとして、主に消費財企業のマーケティング戦略に従事。市場データ、消費者インサイト、ブランドの競合優位性を、戦略や実践的な施策に落とし込む事を専門とする。

COMPANY会社概要

代表者
代表取締役 CEO 中田 智文
住 所
東京都港区浜松町2-2-15 浜松町ダイヤビル 2F
設立日
2023年6月
登壇月
2024年1月
URL
https://qlay.ai/jp

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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