ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
株式会社KOUの中村です。私は2011年にツクルバを創業し、2019年にIPOを果たしました。2023年、そのツクルバを退任。2回目の起業として株式会社KOUを創業しました。今回の起業のテーマは、「コーチング」です。
コーチング市場は年次で50%成長しており、300億円の規模になっているものの、日本ではまだまだ黎明期にある市場です。国内大手コーチング3社にはコーチがまだ800人ほどしか登録していません。
とはいえ、コーチングの養成講座を受講した方はこの数十倍おり、その中には副業でコーチをしている方もいます。また企業内で1on1などコーチングに準ずる活動している方は700万人、マインドフルネスなどに興味がある方は900万人と、コーチングに準ずる活動を考慮すれば、コーチング市場の大きさが窺えます。
そこでKOUはコーチング市場にフォーカスし、自己と他者との対話からセルフ・アウェアネスを向上させるプロダクト群を開発しました。チームとの対話をサポートする「emochan」、自分との対話を促す「journalie」、コーチとの対話を促すコーチングプラットフォームの3つのプロダクトです。
チームとの対話をサポートするemochanでは、まず対話の相手として社内のメンバーと話したいトピックを選択。次に、自分も相手も感情を選びます。これを切り口に対話をスタート。会話のコンテクストに応じてAIが必要なサポートを実施します。セッションは全て自動で文字起こしされ、対話が終われば自動で議事録を生成。ログを溜めることで、メンバーのマネジメントに活かしていきます。
日々の内省を促す感情ジャーナリングアプリjournalieの使い方は、アプリに適当に今日の出来事を話すだけ。そうすると生成AIがタイトルも含め、いい感じに日記を作ってくれます。AIによる感情分析を利用し、無自覚だった感情の自覚も促し、内省を深めていきます。journalie は2024年2月現在、toC向けに展開しており、英語圏でテストマーケティングを実施中です。
3つ目のコーチングプラットフォームは現在開発中。コーチとクライアントの出会いから、コーチングをするのに必要な機能を備える予定です。
ツクルバ時代に私はcowcamo(カウカモ)という不動産の流通プラットフォームを開発しました。今開発しているプロダクトはそのコーチ版。そのため、ツクルバ時代の知見が十分に活きるのではないかと思っています。
KOUは現在、ツクルバOBによるプロダクトドリブンなチームを組成し、シード期ながら阿吽の呼吸でemochan・journalie・コーチングプラットフォームの立ち上げを行っているところです。
以上です。ありがとうございました。