ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
fondiの野原です。片言英語から始まるバーチャル海外生活アプリ「fondi」を紹介します。fondiはアプリのメタバース空間の中で、世界中から集まる人々とアバターを介した音声のコミュニケーションを楽しめるアプリです。
元々、私自身がイギリスの大学に進学して英語を学んだ経験があり、「バーチャルで留学をするような体験を通じて、英語力が上がっていくようなサービスを作りたい」と思い、fondiの開発に至りました。
fondiのユーザーのほとんどは海外の方。利用者が多い国は、インドネシアを中心とした東南アジア、インドなどの中央アジアから北アフリカといった経済成長国です。こういった国々では、自信をもって英語でコミュニケーションできるか否かが人生を左右するものの、英語を学ぶ金銭的コストが日本に比べてはるかに高いという課題があります。こういった方々へ英語の学習機会を与えるfondiは、現状を打破する手段として受け入れられているのです。
fondiは、場所・時間・心理・金銭的コストが低いながらも実用的なコミュニケーションを通して英語が学べる場となっています。そこにゲーム・メタバースの力を掛け合わせ、会話を盛り上る仕掛けをたくさん用意しました。
直近ではChatGPTのAPIを利用し、対人会話に向けた事前練習としてAIと会話練習ができる機能も実装。また観光地をメタバースの中に再現し、その中でロールプレイングを楽しめるような機能も提供しています。メタバースという性質やゲーム性を用いること、また英語レベルに合わせてコンテンツを使い分けることで、ユーザーに合った英語習得ができる場としての魅力を高めています。上記の工夫もあり、2023年3月頃から徐々にインストール数・MAUが積み上がってきました。
経済成長国の都市部人口に絞っても、fondiには6.6億人以上がユーザーになるポテンシャルがあり、今後もグローバルに展開していく予定です。またエンゲージメントが高いユーザーに対して、ゲーム内通貨等を通じて課金できるポイントも作成していきます。
fondiにはこれまで人と話せる場所(対人会話)と、その準備運動に当たるAIと話せる場所(準備運動)がありましたが、今後は基礎能力を鍛える場所(基礎学習)も構築していく計画です。そうすることで、実践後「XXができなかった」という気持ちから湧いてくるモチベーションや、学習することで「もっと会話したい」と湧いてくる実践モチベーションを、fondi内でシームレスに消化できるようになり、fondi内でインプットとアウトプットのサイクルが回るようになります。
上図の基礎学習(青色)の部分のコンテンツは、自社で全てを用意するのではなく、英会話教室や既にカリキュラムをもつ外部事業者へfondiをプラットフォームとして開放することで充実させていきます。このように、世界中の英会話教室がfondi上でレッスン・コンテンツを提供できるBtoBtoCモデルの展開も進めていく予定です。fondiでの実践体験をレッスンと掛け合わせることが、外部事業者にとっても生徒の継続率アップ、ひいては売上の向上に繋がっていきます。fondiに人がいるからコンテンツを提供する事業者が集まり、コンテンツを提供する事業者がいるからまた人が集まる。こういったポジティブなサイクルを作っていきたいと思います。
以上です、ありがとうございました。