ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
Paletterは、採用向けの分身AIを作るサービスです。採用担当者の「自分にしかできない」「自分ではないと意味がない」というペインを解決すべく、採用担当者本人のテイストを持った分身AIを作り、本人の代わりに面談をします。我々は2021年に日本で事業を開始し、その後2023年に日本人3人でアメリカに会社を設立しました。
Paletterがターゲットとするのは、ハイボリューム・ハイターンオーバーレート・高いソフトスキルデマンドが要求されるホテルやレストランチェーンといったホスピタリティ業界です。この業界ではアメリカの現在の景気にもかかわらず、活発に採用活動をしてきました。とはいえこの業界のリクルーターは、「レジュメ(履歴書)では良い人そうだったけど、面談してみたら自社には合わない人材だった」というケースへの遭遇が増えています。というのも、以下のような事情があるからです。
アメリカでは、レジュメの名前欄にはイニシャルしか書けませんし、顔写真も載せられません。そうすると採用担当者はテキストをメインに候補者を判定するわけですが、最近はChatGPTを使えば誰でもパーフェクトなレジュメを作れてしまいます。つまり、スクリーニングという意味でレジュメは全く機能していないのです。また一般的な候補者アセスメントツールは画一的な指標で候補者を判断するため、必ずしも選ばれた候補者と採用担当者のテイストは一致しません。そのため候補者を判断するためには実際に採用担当者自身が面談をするしかないわけですが、いざ会ってみたら自社にはやっぱり合わなかった、というケースが大量に発生してしまっています。せっかく選んだ候補者が面談に現れないというケースも少なくありません。
採用候補者はこのように、スクリーニングの効率と面談工数の削減という課題に直面しています。採用における「リクルーター本人でないとできない」「意味がない」という重要な課題にアプローチして解決するのがPaletterです。
Paletterは分身AIを作ります。作り方は簡単で、まず採用候補者がPaletter内で動画面談を実施。それをリクルーターが「この人はいいな」「この人はちょっとイメージと違うな」といった具合で、50件ほど判断します。その評価結果をAIが機械学習し、そのリクルーターの分身AIを自動で作ってくれる、という仕組みです。
分身AIは使い方も至ってシンプルです。大量にアップロードされる面談動画に対して、今度は分身AIが自分の代わりに自動でスクリーニングを実施。リクルーターは自分の分身が事前にスクリーニングしてくれた中から、次の面談に進む候補者をピックアップすればいいだけです。これにより、スクリーニング効率のUPと面談工数の削減を実現します。
PALETTERは、既に全米で有数のレストランチェーンに導入されており、リクルーターによる一人を採用するに際しての面談回数を67%も削減しました。今後は他の会社や業界への横展開を目指していきます。以上です、ご清聴ありがとうございました。