ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
「原動力を生み続け、人に希望を+(プラス)する」をミッションに掲げる、株式会社GBL代表取締役の檀上です。私は、FinTechとIoTを使った次世代自動車ローンを提供するGlobal Mobility Service株式会社の創業メンバーで、これまで東南アジアに10年ほど関わり、4年半ほどカンボジアに駐在していた経験もあります。
そのカンボジアでは、多くの方がバイクで移動をしています。小さな商店でも仕入れにバイクを使っていて、一度に商品をたくさん運びたいからと、バイクいっぱいに荷物を乗せています。
荷物が多いなら車を買えばいいと思われるかもしれませんが、商店のオーナーはなかなかカーリースの審査に通りません。なぜなら日次・月次の収支を手書きで管理していて、銀行が商店の実態を把握できないからです。日本でも同様の現象が発生しています。例えば個人事業主のドライバーには外国人労働者も多く、こういった方々は日本で車を買おうと思っても、なかなかローンが通りません。
こういった課題を解決するため、GBLは新たなリースシステムを開発し、従来のシステムでは審査に通らない方々に対しカーリースを提供しています。GBLが銀行から融資、または大手リース会社から転リースを受け、ユーザーに車両を提供するという仕組みです。なお、このリースシステムで得た支払い情報や動態情報といった各種データは銀行・大手リース会社に提供し、リースの完済をしたユーザーに、例えば住宅ローンや教育ローンを新たに提供する機会を作っていく予定です。
GBLのリースシステムには、3つの特徴があります。まずは「審査の柔軟性」です。先述した手書きの収支を公式の文書にするといったサポートを実施し、毎月いくら稼いでいるのか、または将来的にはどの程度稼げるのかといったものを審査しています。次に「テクノロジーの活用」です。中古車販売店の煩雑なオペレーションを自動化するリースシステムを開発し、例えば督促業務やお客さまからの電話をAIで自動対応するといった機能を開発しています。最後に「継続的なサポート」です。支払期日のリマインダーや信用ポイント、早期警告といった機能を提供していて、クレジットスコアの改善プログラムといった金融教育も開発しています。
GBLのリースシステムを使うことで、小さな商店の方々が車を購入できるようになり、配達量が増え、稼げるようになり、週末には家族のために車を使えるようになり、生活が良くなっていきます。
私は4年半、カンボジアに駐在していた経験があり、この経験はDay 1からグローバルな組織を構築するのに活きると考えています。まずはカンボジアを皮切りにニッチな市場を取り、将来的にはフィリピン、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムといった国々にもサービスを展開していくつもりです。以上です、ありがとうございました。