ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
株式会社Passionate Geniusの林です。よろしくお願いいたします。本日は、架電特化の生成AIを用いた電話サービス「nocall.ai」を紹介します。
ご存じのように日本は圧倒的に人手不足に直面しており、2030年には341万人分の労働力が不足すると言われています。中小企業では、電話対応に年間500時間、つまり約62日分もの時間を費やしているため、この影響を多大に受けると見込まれます。
このような課題を解決するのが、Passionate Geniusの提供する、人間のように会話応答が可能なAI電話サービス「nocall.ai」です。生成AI技術を活用し、人間のようなしゃべり口調と柔軟な応対を可能としました。
nocall.aiは既に様々な業種で使われており、主に100〜400人規模の会社に導入されています。例えばある車検案内をする企業では従来、車検の案内に月に101時間、約13営業日分も「そろそろ車検ですよ」という電話に時間を費やしていたそうです。しかも電話は一回で繋がらず、3.5回かけてようやく繋がるという状況。繋がったとしても、顧客が平日では対応できない場合も少なくなく、不満が続出していました。しかし、nocall.aiなら顧客の希望に合わせて最適なタイミングで電話をかけられます。さらに、繋がらなかった顧客にだけかけ直すといったこともできるため、導入企業と顧客の双方にとって満足度の高い結果が実現します。
電話に生成AIを組み合わせている会社が数ある中、そのような会社が注目しているのは「受電」です。しかし受電は相手先が用件を話してAIがFAQ情報をもとに回答するため難易度が高くなってしまいます。一方でnocall.aiの特徴は「架電」です。架電は先ほどの車検電話のように、トークスクリプトを事前に用意して、不明点だけFAQ情報を確認しにいくため、圧倒的に精度が高くできます。またトークスクリプト終了後には担当者に代わるというオペレーションが多いため、万が一回答に不明点があっても後から人が訂正可能です。この点が導入のハードルを下げています。
また一般に、架電サービスは、電話をかければかけるだけ売上が上がる仕組みとなっています。そのためnocall.aiも従量課金制を採用し、顧客が架電すればするだけ売上が上がるモデルとしました。
コールセンター市場は約1兆円のマーケットと言われています。これは大企業が大量の電話業務を外注することで生まれました。しかし生成AIの電話なら、例えば病院の定期検診に来ないお年寄りに1件だけ電話するというケースでも費用対効果が合うようになり、大企業に加えて中小企業が利用するようになるだけ、TAMが拡大すると見込んでいます。その中でnocall.aiは、SaaSとしてサービスを提供するだけでなく、APIを提供してPaaSとして色んな場所にAI電話を組み込みたいと考えています。
人間以上の精度のAI電話で、日本を労働者不足という課題からnocall.aiが救っていきます。以上です。ありがとうございました。