このプロジェクトについて

  • 1自動車グローバルサプライチェーンSaaS「Nigoori」

ABOUTピッチ概要

common株式会社の石川です。弊社はビジョンに「ものづくりのDXを進め、ものづくりに関わる人を幸せにする」を掲げており、現在は日本を代表するものづくりである自動車関連のSaaS「Nigoori」を開発しています。

 

自動車産業は大きく「既に完成されているのではないか」と思われる方もいるかもしれません。しかし自動車業界はまだまだDX、IT化の余地がある領域です。

 

 

 

さて、トヨタ自動車の豊田章男会長は「なぜ工場を6時間で出た車が、販売店で何週間も滞留するのか」と発言しています。その理由は自動車業界の構造が複雑だからです。国内で自動車を販売しようとすれば、メーカーとディーラーが直接やりとりすればいいのですが、グローバルで販売しようとするとディストリビューターが中間流通者として間に入り、彼らが販売・在庫管理を実行するようになります。

 

 

 

では実際にどのように管理しているかというと、どのメーカーもほとんど同じフォーマットの「荷繰り表」を用いています。「荷繰り表」は日本語ですが、世界でも通じる言葉で、自動車業界の方なら誰でも「あのフォーマットね」と同じものを思い浮かべるくらい有名で、完成されたフォーマットです。私自身もエクセルで荷繰り表を作成していました。

 

 

 

とはいえ、荷繰り表のエクセルは膨大になってしまい、莫大な手作業が発生するという課題があります。また作成者はこれを作るのが精いっぱいで、十分な分析ができません。つまり、ディーラーはこの数字の裏にあるデータベースを上手く活用できていないのです。

 

Nigooriは車両の情報をデータベース化し、それを荷繰り表にすることでこの課題を解決します。我々は演算方法を工夫することで、瞬時に荷繰り表を作成することに成功しました。またNigooriには配車や業務に必要な機能も備わっています。これによりユーザー企業は大きな作業時間の削減が見込めるでしょう。今後、不良在庫の検知や売れ行き分析機能も開発予定です。

 

自動車市場は現在400兆円という巨大なマーケットで、今後500兆円を超える市場規模になるでしょう。我々が担うのは、このIT投資の部分です。Nigooriは既に、大手自動車会社と取引をするディストリビューターに導入されています。

 

現在Nigooriはディストリビューターに使っていただくSaaSとなっていますが、今後はサプライチェーン全体のプラットフォームにしていく考えです。これから海外に向けてもどんどん営業していきます。

 

以上です、ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

common株式会社 
石川 毅志 氏

早稲田大学理工学部卒業後、伊藤忠商事(株)に入社し、東南アジア・アフリカ向のトレード・事業投資・管理に従事。自動車メーカーに出向し、販売・アフターセールス部門GMを務める。2019年、common(株)を設立・代表取締役。自動車グローバルサプライチェーンをDXするSaaS『Nigoori』を開発。過去にはWebサービス事業を売却。米国公認会計士合格。

COMPANY会社概要

代表者
代表取締役 CEO 石川 毅志
住 所
川崎市中原区小杉御殿町2-53-5
設立日
2019年10月
登壇月
2024年11月
URL
https://www.commoncoltd.com/

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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