ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。

クロスメディスン代表の中井です。私は徳島の出身で、徳島大学医学部に入学後、スタンフォード大学への留学を経て、4年生の時に起業しました。大学は3月に卒業しています。
さて、クロスメディスンが解決したいのは、毎年2,300万人が罹患していると言われる「産後うつ」です。産後うつの診断率は50%にも満たず、十分な支援を受けられていない方がたくさん存在しています。
我々は産後うつの原因の一つである「赤ちゃんの泣き声」に注目しました。そうして開発したのが「あわベビ」です。
赤ちゃんの泣き声を5秒間録音すると、「空腹」「腹痛」のように、赤ちゃんがなぜ泣いているかをAIが推定します。10以上のパラメーターをAIが深層学習によって評価。判定された感情ごとの対処方法も提示するようにしました。

AIは14万件のデータを学習しており、87%の精度は世界1位となっています。日本最大規模の小児科学会である新生児成育医学会でも最年少で優秀賞をいただき、今後は国際学会でも発表していく予定です。
SNSにはお母さんたちが「半信半疑で使ってみたけれど、実際に赤ちゃんが泣きやんでくれてよかった」という感想を載せてくれていたり、実際にお会いした方からは「あわベビがなかったら子育てができていなかったと思う」「一度に10分以上泣いていても解決しない事態がなくなり、精神的に楽になった」という声が届いたりしています。赤ちゃんの泣き声に関する問題の解決は、産後うつの他の課題である、ミルクの回数の最適化や孤立の解消、無力感の解消にも繋がっていくはずです。
ビジネスモデルは、企業向けの福利厚生サービスや、個人のサブスクリプション・広告モデルです。福利厚生は、産後うつの予防や離職・欠勤の防止、産後の生産性向上に向けて、すでに毎月1社以上の企業に導入いただいています。
さらに、収集されたデータを活用した、子育てに役立つベビーテック用品の開発や、ユーザー同士を繋げ孤立を解消するSNSをアプリ内に実装予定で進めています。
子育てテックが世界に広がれば、世界の子育て問題を解決できるはずです。世界中のデータが集まることで、子育てに役立つ新規サービスも次々に開発していけます。クロスメディスンには最高のチームと技術、パテントも揃ってきました。6.9兆円と言われるベビーテックの市場に、一緒に挑みましょう。ご静聴ありがとうございました。



