ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。

アドバーチャ株式会社の水野です。よろしくお願いします。
スマホでゲームやアプリを楽しんでいる際、急に全画面で動画広告が流れてきた経験をされた方は多いのではないでしょうか。アプリユーザーはストレスを感じ、広告主はお金を払ってユーザーに嫌われ、誰も得をしていない状況です。
そんな動画広告ですが、市場規模は順調に伸びており、数年後には国内で1兆円に達すると言われています。では、この1兆円の広告の出稿先として、もっと良いメディアはないのでしょうか? 我々の提案は、ゲーム”内”の動画広告配信です。
国内では5,400万人がゲームで遊んでいると言われています。特に若年層では、SNSやYouTubeなどのストリーミング配信と同じくらい、ゲームに時間を費やしているそうです。しかしながら、ゲームをプレイしている人に対して、広告費はあまりかけられていません。実際、SNSを利用している人に対する広告費より、ゲームを利用している人に対する広告費は30%程度少ないと言われています。つまり、メディアとしてゲームを捉えると、若年層の利用が多いにもかかわらず、十分な広告費が投じられていないのです。ここには大きなビジネスチャンスが眠っています。

上図はパソコンで遊べる野球ゲームのスクリーンショットです。野球場のバックスクリーンのところに本物の広告が流れています。

こちらはスマホゲームの画面です。渋谷の屋外ビジョンやテレビの中に本物の広告が流れています。

このようにゲーム内のテレビや看板の中に動画広告を出稿できるサービスが「Ad-Virtua」です。スマホ、PC、VRに対応しています。
広告主が実際に広告を出稿する手順です。Ad-Virtuaのサイトから広告用の動画をアップロードして、1日当たりの予算やキャンペーンの総予算、開始日・終了日、年齢、性別、カテゴリー、地域などを設定。審査が完了次第、動画が配信されて結果を確認できます。Ad-Virtuaの直近3カ月の動画再生回数が2,000万回を超えました。大手企業からも広告を出稿いただいています。
Ad-Virtuaは、ただ動画を流しているだけではありません。例えば、木の陰に広告が隠れていて動画がしっかり映っていない場合には、広告の視聴としてカウントをしない仕組みとなっています。
今後は他の動画広告ネットワークと接続して、広告在庫をオークション形式で流していく予定です。収益の一部は、ゲーム開発者に還元していきます。電通グループとも既に提携を発表済みで、これを皮切りに、他のアドテク企業との連携も進めていく予定です。
ゲーム開発側にもAd-Virtuaはメリットを及ぼします。VRなど、今まで広告を出せなかったプラットフォームでも、マネタイズができるようになるでしょう。ゲーム開発者は、白いモニターをAd-Virtuaのウェブサイトからダウンロードして、ゲーム中の任意の場所に配置して、簡単な設定をするだけで広告動画を流せる仕組みとなっています。
海外ではゲーム内広告のプレイヤーが台頭し始めてきました。ゲームは日本の大きな強みの一つですが、そのマネタイズが、今、海外に取られそうになっている。この現状に、個人的には強い危機感を抱いています。日本のゲーム業界の収益構造を改善し、今後も日本のゲーム業界のプレゼンスを保つため、我々は国産のゲーム内広告プラットフォームを拡大させていきます。
ゲーム×プロモーション領域で世界一のアドテク企業を創る。Ad-Virtuaです。ありがとうございました。



