このプロジェクトについて

  • 1AIoTによる太陽光発電監視自動化システム

ABOUTピッチ概要

以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。

「技術を使って、人も自然も救う。」をミッションに掲げて温暖化解決を目指すスタートアップ、株式会社Nobestの石井です。AIoTで太陽光発電の完全自動化を目指し、太陽光発電向けのトータルソリューションを提供しています。

 

太陽光発電市場は、2012年にFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)が始まって以来、CAGR 8%を達成してきました。カーボンニュートラルの達成目標である2050年までは、確実に成長していくでしょう。

 

その一方で、事故が年々増加しています。その原因は、発電所の所有者がメンテナンスや監視をO&M(Operation & Maintenance)業者や施工会社に委託しているものの、当該会社が人手で発電所を一つひとつ監視していることにあります。

ある会社では、1,800カ所の施設を人手で毎日監視しているそうです。毎朝出社すると1,800件の施設の発電状況を確認します。この件数は翌年以降、さらに拡大する見込みです。人力での対応が難しいことは明らかでしょう。

 

 

 

そこでNobestは、IoTを用いた自動監視システムを構築しました。既存のシステムはパワコンだけを監視していましたが、弊社のシステムは至るところにセンサーを取り付け、太陽光発電施設を細かく監視します。このシステムは新施設だけでなく、従来の施設にも利用可能です。とはいえ、1,800カ所への導入は大変なので、API連携をして監視できるようにしました。

 

何か不測の事態が起こった際には、NobestのIoTプラットフォームに蓄積されたデータと、地震・雷・停電などの情報を組み合わせ、弊社のAIシステム「CAEOS」が分析し、今施設に何が起こっているのか、何が原因で施設が止まっているのかを判断し、施工会社に通知。この「一括監視」は、他社との差別化要因ともなっています。

 

Nobestのシステムを使っていただくことで、1日8時間を費やしていた監視業務はたった5分となり、圧倒的に効率化できました。100万円/月かかっていた監視業務コストは30万円/月に、200万円/年かかっていた一次対応人件費が58万円/年に削減された施設もあります。

 

この市場では、一旦システムを導入したら基本的に10年は替えません。システムのリプレイスが発生しにくい点も、この市場の魅力の一つです。

現在は、太陽光発電に限らず、小水力や工場、防災といった領域で、保全やO&Mといった導入の広がりも見えてきています。

以上です。ありがとうございました。

SPEAKERS登壇者

株式会社Nobest 
石井 宏一良 氏

三洋半導体、Ubiquitous、村田製作所にて、エネルギーやIoTに関するSW・HWで15年を経験し、幼少期からの夢であった環境問題解決と震災経験からの防災で感じた社会課題を解決すべく、2022年地球の日にNobestを創業。 2024年1月に現在の事業にピボットし、1年半で事業化した。

COMPANY会社概要

代表者
代表取締役 石井 宏一良
住 所
神奈川県川崎市中原区新丸子東2-895-33
設立日
2022年4月22日(地球の日)
登壇月
2025年10月
URL
https://nobest.jp

※情報は登壇時のものです。最新情報は企業HPなどからご確認ください。

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