ABOUTピッチ概要
以下はMonthly Pitch当日の、スタートアップによるピッチのダイジェストです。
日本で初めて医療機関と連携したタトゥースタジオ「inkly」を運営する、株式会社デルマトの須賀です。よろしくお願いします。
アートメイクやピアスの穴あけは医療行為ですが、タトゥーを彫ることは医療行為ではありません。どちらも皮膚に穴を開けて血が出る処置だと考えれば、不思議な話のようにも思えます。その背景として、タトゥーは文化的に医療とは遠いところで育ってきたという点が挙げられるでしょう。ただ医師である私としては、可能ならタトゥーも医療機関が対応した方が良いと感じています。

そこでデルマトは、日本で初めて医療機関と連携したタトゥースタジオを開設しました。「安心・安全にタトゥーの顧客体験を変えていく」と謳っています。

例えば、従来のタトゥーカルチャーには「痛いのもタトゥーのうち」という価値観がありました。ただ、痛くないならその方が良いですよね。そこでinklyでは、麻酔を使って痛みを抑えています。またタトゥーはアンダーグラウンドなスタジオが多いのですが、デルマトは医療水準を満たした、明るく清潔なスタジオを用意しました。住所が非公開、予約はDMだけ、価格が不透明といった課題に対しては、標準化されたウェブ予約や来店後のオペレーションを設計して解決しています。

運営開始から2026年8月時点で約1年半が経ち、延べ4,000人のお客さまに来店していただきました。特筆すべきは、そのうちの約8割が初めてタトゥーを体験している点です。つまり我々は、既存の市場をリプレイスしているというよりは、新しい市場を開拓していると言えます。また、来店した方の80%は女性で、(上図のように)小さなワンポイントで、少しおしゃれな感じを出したいという意図をもった方がほとんどです。属性は様々で、インフルエンサーや音楽アーティスト、オリンピック選手もおり、世の中のイメージとは客層が変化しているのもわかります。
タトゥーをしているのは国内人口の数%程と言われており、その市場規模は100〜200億円程度なので、現状は決して大きいとは言えません。しかしこの10年ほどでかなり成長しており、今後も成長が期待できます。一方でアメリカやヨーロッパは既に小さくない市場となっています。こうした市場も過去20年ほどで段階的に成長してきました。日本の市場もこのまま成長すれば、2040年頃には1,000億円規模の市場になると予想しています。
以上です、ご清聴いただきありがとうございました。



